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昔とは意味が違う?そんな英単語を紹介!cute, pretty, nice, silly

(この記事は2023年6月13日に更新しました。)

Hank

こんにちは!
ステューディアス英語学院代表のHankです!
働きながら英語を身につけようと日々努力する社会人を支援する英語講師です。
英検1級、TOEIC960

全然大丈夫」という日本語は、以前は間違いとされていましたが、今ではすっかり馴染みあるものになりました。


時代と共に言葉が変化してるのを感じることが出来ますね。


英語でも、こんな風に意味が変わっている単語があります。

今回は、時代と共に意味が変化した英単語を紹介したいと思います。


中には、アッと驚く単語も登場するかもしれません。
豆知識を仕入れて、みんなをびっくりさせてみましょう。


それでは行きましょう!

Cute

SNSでは、可愛いペット自慢の投稿で溢れていて、コメント欄では絵文字と共に “cute!!” という言葉が並びます。


小さくて可愛い」と言う意味合いですね。


セクシーで魅力的」、と言う場合にも使われる言葉です。

Cuteの歴史

元々 “cute” は “acute = 先鋭・尖鋭” が短くなったものです。
18世紀に英語として登場した際には、「賢明な・賢い」という意味だったのです

時々ネイティブが、過度なぶりっ子、あからさまにおべっかを使う人物の振る舞いを、 “Cute!” と言い捨てることがあります。


「え?」と思ってしまいますが、”cute” も度を過ぎると鼻につく、と言うことですね。

“Cute” の詳しい意味や用法などは、過去記事も参照してくださいね。

Pretty

“Pretty” も “cute” と同様に「かわいらしくて感じのよい」をコアの意味とする単語です。
形容詞・副詞・動詞としての用法がありますが、それぞれによって意味が異なってくるので注意が必要です。


ひとつひとつ見ていきましょう。

形容詞として
(子供や女性、小さなものが)可愛らしい
(場所や物が)こぎれいだ
見事な・上手な

副詞として

(形容詞、他の副詞を修飾して)かなり・ずいぶん・非常に

動詞として

(○○を)美しく/綺麗にする

https://ejje.weblio.jp/content/pretty
Prettyの歴史

英語に “pretty” が登場したころは、「狡猾でずる賢い」と言う意味でした。

語源
中世オランダ語で「活発で賢い」を意味する “ pertich”
死語となってしまったオランダ語で「ユーモアがあって魅力的な」を意味する “prettig”


時代と共にスピーチの出来を評する際などに「賢い、巧みな、または有能な」という意味で使われるようになりました。

14世紀になって、ようやく現在と同じような「可愛らしい」という意味になりました。

“She is more than just a pretty face.” というシャナイア・トゥエインの歌があります。
これはよく使われる表現で、「見た目の良さだけでなく、その他の資質特に知性を持っている」という意味でポジティブな表現です。

Nice

英語を勉強し始めて初めて出会う単語の一つですね。

意味は 「かわいい」「魅力のある」 など、とてもポジティブな言葉が並んでいます。

でも、この言葉元々は真逆の意味だった、と聞いたらビックリしませんか?

Niceの歴史

語源
ラテン語の「知らない」を意味する “nescire”、これが「無知」を意味する ”nescius” へと変化しました。
当初はその他にも「 恥ずかしがり屋・控えめ」と言う意味でも使われるようになりました。

18世紀ごろまでには、「繊細で微妙な」という意味でも使われるようになり、現在のような意味を持つに至ったのです。

「無知」なので「控えめ」に振る舞うようになり、それが後々「繊細だ」と表されるようになる。

そして時代が変わると、その繊細さが「魅力のある」ものとして映る、まるで連想ゲームのように意味が変化してきた言葉です。


Niceを使う際の注意点


“Nice” は気軽に使えるポジティブな言葉なので色々な場面で見聞きします。
しかし、”nice” は “nothing word = 誠実さの欠片もない言葉” なので、(少なくとも)文章を書くときには使うべきではない、という意見もあったりします。

https://medium.com/@katie.ginger/why-you-should-ban-the-word-nice-from-your-writing-7038aee07b66



確かに何でもかんでも “nice” で片付けてしまうのも味気ない会話です。

例えば、
How’s the weather?(お天気はどう?)
Nice.(ナイスだよ)

で済ませてしまうよりは、
It’s warm and sunny. Why don’t we go for a walk?(温かくてお日様もでてる。散歩に行かない?)
とでも答える方がコミュニケーションの幅も広がろうというものです。

Silly

”Silly” はちょっと軽めの意味での「愚かな」「ばかげた」などのニュアンスで使われる言葉です。


母親から 言われる“Don’t be silly!” も、「ちょっといい加減にしなさい、ふざけてばっかりいちゃダメよ」と言った感じです。


ここで止めておかないと「ご飯まで部屋から出てきちゃダメ!!」というお叱りに発展する第一段階です。

Niceの歴史

語源
元々は西ゲルマン語で「幸運な」「幸せな」という意味が語源になっています。

13世紀頃になると、「同情または同情に値する」という意味を持つようになります。

その後300年間で意味は大きく変化し、1570年に “心が軟弱で理性に欠ける” という180度異なる意味を持つようになったのです。

1600年にウィリアム・シェークスピアが発表した「真夏の夜の夢」では “silly” は既に「思慮の浅い」と言う意味で使われていました。

さいごに

普段何気なく使っている言葉も、元々は真逆の意味があったのかと考えると、「言葉は生き物だ」と言うことが実感できますね。

今回紹介したように、言葉の意味が180度変わってしまったものだけでなく、意味にも幅が出てきました。


この先20-30年後には、今私たちが使っている言葉も「えー、今どきそんな意味じゃ使ってないよ!」と言われるようになっているかもしれません。

とは言え、まだ英語に自信がない!そんな方は、基本の英文を声に出して読むようにしましょう。

「こんな英文実際は使わないじゃん」と思うかも知れません。
日本語思考から英語思考に切り替えるために、基本を繰り返すって大事だと思います。

私も何度も何度も音読をして、地道に力をつけて来ました。
ネイティブとの英会話も楽しいかも知れませんが、自分の言いたいことを伝えられるともっと楽しいと思います。

そのためには、基本を身につけることだと思います。

今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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