英語解説
2021年12月28日
wellとgoodの違いとは?使い分けを知っていれば安心して話せます!
(この記事は2023年6月8日に更新しました)
こんにちは!
ステューディアス英語学院代表のHankです!
働きながら英語を身につけた経験を基にした頑張る社会人を支援する英語コーチです。
英検 1級、TOEIC955
突然ですがクイズです!
あなたが ”How are you doing?(調子どう?)”と聞かれたら、次のどちらで返事するのが良いでしょうか?
- I’m doing good.
- I am doing well.
次の英文のどちらかが間違っていて、どちらかが正しいです。
答えは・・・
I am doing well.
が正解です。
なんだか試すようなクイズを出して申し訳ありません!
でも、別に間違えても良いんです。
実際、アメリカのドラマでも映画でも ”I’m doing good.” と言っている場面もあるくらいです。
しかも困ったことに、
- I am well.
- I am good.
は文法的にはどちらも正しい言い回しになります。
もう何がなんだか意味不明な感じですよね!
でも安心して下さい!
そんなあなたにこの記事が役立つように、分かりやすく書いていきます。
最初にこのgood と wellのポイントをまとめておきます
good と wellの使い分け
- good
基本的には「良い」「上手な」を表す形容詞 - well
基本的に「上手に」を表す副詞
上記に「基本的には」と書いたのは、ごく一部に例外があるからです。
その例外は記事内で解説していきます。
この記事が英語を学ぶ皆さんの役に立つように、一生懸命書いていきます。
それでは行ってみましょう!よろしくお願いします!
目次
good と well それぞれの意味
goodもwellも基本的な単語ですが、一度ここで意味を確認しておきましょう。
2つとも多くの意味を持ちますが、ここでは代表的な意味だけを紹介します。
goodの意味
good は英語を習い始めた人が初めて接する言葉の一つでしょう。
しかし、形容詞・間投詞・副詞・名詞といろいろな品詞で使われる奥が深い言葉でもあります。
それぞれの用法の場合に意味合いを簡単に紹介していきましょう。
形容詞
良い
https://ejje.weblio.jp/content/good
善良な
基本は形容詞ですが、主にアメリカ英語でカジュアルな用法として、副詞としても使われます。
上手く
https://ejje.weblio.jp/content/good
かなり
コアな意味合いは「評価が高い」ということで、その対象は人やモノ、行為や考え方・状況など様々で、その評価の度合いも「悪くない」から「完璧な」まで大きな幅を擁しています。
well の意味
well にも、副詞・形容詞・名詞・間投詞・動詞など様々な使い方があります。
それぞれの意味を簡単に紹介します。
副詞として
上手に
https://eow.alc.co.jp/search?q=well
健康に
かなり
形容詞として
調子が良い
https://eow.alc.co.jp/search?q=well
健康である
様々な単語の前に “well” を付け加えることで、その言葉の程度を増すという働きがあります。
well before/after
かなり前/後
well ahead/behind
かなり先に進んでいる/遅れている
well aware
かなり分かっている
well worth
十分に価値がある
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初心者でもじっくり学べる英語講座goodとwellの注意点
goodにもwellにもいろいろな意味がありますが、最初にお伝えしたように、基本は「good:形容詞」「well:副詞」です。
ただし、冒頭に触れたように例外があるので、ここで解説します。
wellの例外
wellが形容詞として使われることがあります。
それは「元気な」という言う意味の場合です。
I am well.
私は元気です。
goodの例外
goodの基本は形容詞で「良い」です。
ただ、前述のとおり副詞として「上手く」「かなり」といった意味もあります。
これはgoodが副詞として扱われるようになったためで、本来の正しい英語とはみなされていません。
でも多くのアメリカ人が使っているので、通じるようになっています。
「私は英語を上手に話します」を
I speak English good.
と書くと、
「俺、英語うまいぜ」
のようなちょっと口語的な表現になってしまいます。
I’m good. I’m well. どっちが正しい?
wellは ”I’m well.”という文章が作れますし、”I’m good.” も文法的に正しいです。
ただし、wellは「元気な」という意味で、体調に関することだと分かります。
一方、I’m good.は「良い」の範囲が広いので、ちょっと漠然としています。
「最近調子どう?」と聞かれて、「良いよ~」って答えた場合を想像して下さい。
体調が良いのかも知れませんし、仕事が順調なのかも知れません。
そんな広い意味を指しています。
上記の他に、I’m good.には何かを断るときに使う「大丈夫です」「結構です」の意味もあります。
さて、ここまで形容詞とか副詞という言葉を使ってきましたが、中にはちょっと戸惑っている方もいるのではないでしょうか?
形容詞?副詞?
なんじゃそれ?
そんな方に、ここで副詞と形容詞の基本の使い方をおさらいしておきましょう。
副詞?形容詞? 基本の使い方
副詞とか形容詞とか面倒くさい!
そう思う気持ちも分かります。
私も英語をやり直した時、同じように思っていました。
でも基本的な用語を知っておくと、今後参考書や問題集の解説を読んだときに、理解しやすくなります。
例えば、車の運転の仕方を習っているときに、「ブレーキ」「アクセル」という言葉を知らなかったら、話がなかなか進みませんよね。
止まる時にはブレーキを踏み込みます。
この一言ですみます。
もしも、知らなかったら
止まる時には足元中央にある装置を踏み込みます。
回りくどいですよね。
ですから、基本的な文法用語を知っておく価値はあります。
副詞の使い方
副詞とは、動詞・形容詞・副詞若しくは文そのものを修飾する言葉です。
基本的な使い方は以下のようなものとなります。
- 頻度を表す副詞や否定の副詞:一般動詞の前、be動詞か助動詞の後
He is always busy.
彼はいつも忙しい - 形容詞や副詞を修飾する副詞:修飾される語の前
John is very kind.
ジョンはすごく親切だ - 時間や場所を表す副詞は、文末に置く
I visited Mary yesterday.
昨日メリーのところに行った
形容詞の使い方
一方、形容詞は名詞を修飾します。
「限定する」という言葉の方が、ふさわしいかも知れません。
例えば、an apple:ひとつのリンゴ、これにredを付けて、a red appleにすると、リンゴはいろいろな色があるけど、その中で特に「赤いリンゴ」という感じで、対象を絞ることができます。
これを先生によって限定と言ったりします。
対象となる名詞の前にも後ろにもつけることができます。
形容詞の主な使い方は、以下のようなものとなります。
- 名詞の前において直接修飾する
Look at that pretty flower! - 第2文型(S+V+C)で主語を説明する
David is tall.
well と good を使い分けてみよう!
ここまでで、wellとgoodの使い分けは理解できたと思います。
理解できたら、少しトレーニングしてみましょう。
2つ例題を出しますので、goodかwellか考えてみて下さい。
試験上手くできた?
(誤)Did you do good on your exams?
(正)Did you do well on your exam?
※ do は動詞なので、動詞を修飾する副詞の wellを使います。
美味しいステーキだね
(誤)This is well steak!
(正)This is good steak!
※ good は名詞の steakを修飾するので、形容詞のgoodを使います。
補足:Do well by doing good
これはgoodとwellを使った名言です。
ここではgoodは形容詞ではなく名詞として使われて、「良いこと」「善」という意味です。
do wellは熟語として「うまくいく」「成功する」という意味があります。
これらを踏まえて、Do well by doing goodを直訳すると
「うまくいく、良いことをすることによって」
になります。
「善を積むことで、成功する」
成功するために善を積むのは、微妙な感覚ですが、ちょっとした良いことをすると気持ちが良いので、人間的に魅力あふれるようになり、成功につながるのかも知れません。
英語を身につけるために
この記事では、good と well について、使い方や注意点をまとめてみました。
あまり細かいところまで書くと、マニアックになってしまうので、特に注意してほしい部分だけをまとめました。
繰り返しになりますが、まとめてきます。
goodは形容詞
wellは副詞(ただし、「元気な」という意味では形容詞)
これを理解するために、形容詞と副詞についての理解も多少必要です。
私もこういう文法用語が大嫌いでした。
それにつけこむように、「文法を知らなくても話せる」といった教材が多く溢れています。
もちろん、私もそんな教材を買いました。
何個も何個も買いました。
それでも一向に上達しませんでした。
このままじゃ、英語が身につかない!
そう焦る毎日でした。
そんな追い詰められた中、上達の手ごたえを感じた方法にたどり着きました。
それは、結局は近道なんてなくて、コツコツ中学英語からやり直すことだったんです。
Hankのおススメ講座
初心者でもじっくり学べる英語講座この記事が少しでも皆さんのお役に立てたら嬉しいです!
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。