英語解説
2021年8月4日
【Teacher vs Tutor】違いって?分かりやすく説明します!
(この記事は2022.1.25に更新しました)
- 日本だと学校の先生も、塾の講師も、家庭教師もみんな「先生」っていうよね。
- お医者さんも弁護士さんも、政治家だって「先生」だ。
- ネイティブの先生から、「TeacherとTutorの違いを言ってみて」ってお題が出たんだけど、どうしよう。。。
こんにちは!
ステューディアス英語学院代表のHankです!
働きながら英語を身につけようと日々努力する社会人を支援する英語講師です。
英検 1級、TOEIC955
この記事では、tutorとteacherについて取り上げます。
両方とも「先生」を表す言葉です。
ちなみに「先生」とは元々、「自分より先に生まれた人」を指す言葉でした。
そんな「先生」を英語にすると、teacherとtutorが思い浮かぶと思います。
でもその使い分けってあるのでしょうか?
そんな疑問が浮かんできたので、今日は、teacher と tutor の違いを探ってみたいと思います。
目次
Teacherとは
teacher は 英語学習の初期に出会う英単語です。
英英辞典で意味を確認してみましょう。
Cambridge英語辞典
Cambridge英語辞典では、teacher を次のように定義しています。
someone whose job is to teach in a school or college
https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/teacher
【和訳】
学校や大学で教えることを仕事にしている人
アメリカ英語では、次の意味で使われています。
a person who instructs or trains others, esp. in a school
https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/teacher
【和訳】
他人を指導または訓練する人。特に学校でそれを行う人
日本のように趣味の講座の講師なども「先生」と呼ばれるのに似ていますね。
Wikipedia
Wikipediaでは、次のように定義しています
a person who helps students to acquire knowledge, competence or virtue
https://en.wikipedia.org/wiki/Teacher
【和訳】
学生が知識・能力や美徳を習得するのを助ける人
「何かを習得するのを手助けする人」なので、生徒同士でも同僚の関係でも場合によっては “teacher” の役割を担うことがある、としています。
又、多くの国では学校で教える教師となるためには、専門の教育を受け教員資格試験に合格するなどの必要要件を満たすことが必要になる、と述べています。
Tutorとは
一方、”tutor” は元々「見守る・護る」という意味を持つラテン語 tueri を語源とし、中世後期に英語の “tutor” となりました。
”Tutor” という言葉は19世紀には使用頻度が高い言葉でしたが、現在では当時の半分ほどの使用頻度に下がっています。
名詞だけでなく、動詞としても使われます。
こちらも英英辞典を確認してみましょう。
Cambridge英語辞典
Cambridge英語辞典で、イギリス英語、アメリカ英語の用法をそれぞれ見てみましょう
イギリス英語
a teacher at a British college or university who teaches one student or a small group
https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/tutor
【和訳】
大学や短期大学で一人の学生や少人数のグループを教える教師
続いてアメリカ英語での意味です。
a teacher paid to work privately with one student or a small group
https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/tutor
【和訳】
1人の学生または小グループに対して個人的に教えることで報酬を得る教師 = 家庭教師
イギリス英語とアメリカ英語では、ニュアンスがかなり異なります。
では、”teacher” と “tutor” の違いは?
教授法やQ&Aを展開しているカナダを本拠とするウェブサイトに、tutore と teacherの違いについての記事を見つけたので、紹介します。
参考:Tutor vs teacher – 5 main differences
Tutor | Teacher |
---|---|
1対1、若しくは少人数 | 大人数のクラス |
特別な資格は必要ない | 教師の資格が必要 |
時給制 | 月給若しくは年給制 |
柔軟なレッスンプラン | カリキュラムに沿った授業 |
フレキシブルな時間と場所 | 学校で決まった時間の授業 |
チューターの役割は
生徒の要望や弱点に合わせて、それを克服するレッスンプランを個別に作成し、生徒の理解度を高めるサポート
をすることに主眼を置いているようです。
イギリスのウェブサイト Westcountry SEN でにも tutorとteacherの違いが説明されていました。
この記事では、両者の最も大きな違いを次のように解説しています。
Teachers lead,
https://www.westcountrysen.com/what-is-the-difference-between-a-teacher-and-a-tutor/
Tutors ensure no one is left behind and breakdown barriers to education
【和訳】
教師は主導する。
チューター(この場合は家庭教師)は誰も取り残されないことに注力し、教育への障壁を打ち破る。
Teacher
大勢の生徒を前にして、カリキュラムに沿ってみんなに出来るだけ科目を理解させることが使命
Tutor
個々の生徒が躓いたところを見つけ、その生徒が先に進めるような手助けをすることが使命
アジアの国々のように学校の授業が終わったら塾に行くという習慣がない欧米では、苦手な科目の克服や特別な試験への準備等は、学校が設ける補習授業に参加するか個人の家庭教師を利用するのが一般的です。
子供の為にはチューターは欠かせないという論調のウェブサイトも多く見られます。
北米の場合、家庭教師の時給は科目とレベルによって15ドルから80ドル程度と言うことですが、保護者の経済的負担が大きくなるのは、日本でも海外でも同じようです。
さいごに
今日は teacher と tutor の違いについて解説しました。
違いの表をもう一度こちらにも貼っておきます。
Tutor | Teacher |
---|---|
1対1、若しくは少人数 | 大人数のクラス |
特別な資格は必要ない | 教師の資格が必要 |
時給制 | 月給若しくは年給制 |
柔軟なレッスンプラン | カリキュラムに沿った授業 |
フレキシブルな時間と場所 | 学校で決まった時間の授業 |
最後に、教育に関する孔子の言葉を紹介します。
【和訳】
教育は自信を育む。自信は希望を生みだす。そして希望は平和の種をまく。
この孔子の言葉の通り、教育は自信を生むように思います。
何度も書いていますが、英語が苦手だった私が、英語に立ち向かって、もがきながら身につける過程で得た自信は、今希望となって、自分の夢を突き動かしています。
何度も何度も諦めかけたけど、ここまでこれたのも毎日毎日のコツコツとひたすらに行う努力でした。
世の中「すぐに」「簡単に」「ペラペラ」なんて広告が多いですが、このような聞こえの良い広告は避けるほうが、英語習得の近い道ですし、お金の節約にもなります。
私がどうやって英語を身につけたのか?
それについては、下のリンクにも書いています。
お時間がございましたら、是非お読みください。
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初心者でもじっくり学べる英語講座今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
皆さんの英語学習の成功を心からお祈りしています!
頑張りましょう!