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【英語解説 I’m sorry】英語の基本表現 I’m sorryを確実に押さえよう!

皆さん、こんにちは。
ステューデイアス英語学院代表のHankです。
Hankと名乗っていますが、普通の家庭で育った純日本人です。
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さて、今日は身近な英語表現でもある I’m sorry.を取り上げます。

Hard to say I’m sorry」は、アメリカのロックバンド、シカゴによる1980年代初頭を代表するヒット曲です。

直訳すれば「ごめんねと言うのは難しい」。
これを「素直になれなくて」と訳した当時の翻訳者の方のセンスには、本当に頭が下がります。

学校の英語の授業では、“I am sorry.” は日本語で「すみません」「申し訳ない」「ごめんなさい」となると習いました。

しかし、実際英語圏で暮らしてみると、日本語の『ごめんなさい』と言う謝罪のニュアンスで “I am sorry” が使われる場面は実はそれほどないと言うことに気が付きます。


かつては、
「英語ネイティブの国(特に訴訟社会のアメリカ)では、“I am sorry” は自分の非を認めることになるから使わないんだ」
と、まことしやかに言われたりしていましたが、果たしてこれも本当なのでしょうか?

今日は、実際に英語で生活する際に、“I am sorry” とはどんな場面で使われ、どんな意味を持つ言葉なのかを考えてみましょう。

この記事を読むと分かること

・I’m sorryの意味
・Magic Words
・ごめんなさい?それとも残念です?

それではできるだけ分かりやすく解説していきます。どうぞ最後までお付き合いください。

“I am sorry” って英語圏ではどんな意味で使われてるの?

Macmillan Dictionaryで検索すると、“I am sorry” には以下のような意味合いがあると記載されています。
まず最初に出てくる説明文が、一番高い頻度で利用されていると言うことを覚えておいてください。

ashamed or unhappy

1.Used for telling someone that you are ashamed or unhappy about something that you have done that has hurt or upset them.

https://www.macmillandictionary.com/dictionary/british/i-m-sorry?q=I%27m+sorry

和訳
自分がやったことが誰かを傷つけたり怒らせたりしたことに対して、相手に対してその行動を恥ずかしいと思っているとか、みじめ(不幸・不運)だと思っている、と伝える場合に使われる。


同じようなニュアンスを伝える言葉としては、

  • I/we regret to inform/tell you that
    このようなことを伝えるのは残念ですが。。。
  • my (humble/deepest/sincere etc) apologies.
    真摯にお詫びします

などがあります。


Ashamed or unhappy” は、日本人が「ごめんなさい」と言う場合の “feeling guilty(罪悪感を感じる)“ とは意味合いが異なることは実感できるでしょうか?

doing something rude, embarrassing

2.Used in a social situation as a way of asking someone to forgive you for doing something rude, embarrassing etc.

https://www.macmillandictionary.com/dictionary/british/i-m-sorry?q=I%27m+sorry


和訳
社会的な状況の中で、誰かに対して失礼なことをしてしまったり恥をかかせてしまった場合に許しを請う言葉。

こちらも同義語は、

  • I/we regret to inform/tell you that
    このようなことを伝えるのは残念ですが。。。
  • my (humble/deepest/sincere etc) apologies.
    真摯にお詫びします

などです。


失礼しました・申し訳ない」といったとこでしょうか。

自分自身が悪いのではなく、自分の行動(の一部)が相手に対して失礼だった場合に許しを請う、という意味合いになります。

上記の1も2も、
自分と言う個人のすべてが悪いのではなく、(たまたま)やったこと、言ったことが相手を傷つけた。そのことに対して残念に思っている、またはその特定の事柄に対しては申し訳ないと思っている、
という意味合いになります。

politely interrupting someone

3.used for politely interrupting someone, especially to ask them a question.

https://www.macmillandictionary.com/dictionary/british/i-m-sorry?q=I%27m+sorry

和訳
質問する場合などに、相手を丁寧に遮ることば。


同じようなニュアンスで、カジュアルな場面では、

  • wait a minute/second
  • just a minute/moment/second”

などが使われます。「あ、ちょっと待って」と言う感じです。

politely interrupting someone

4.used for politely asking someone to repeat something that they have said.

https://www.macmillandictionary.com/dictionary/british/i-m-sorry?q=I%27m+sorry

和訳
誰かに対して、発言したことを繰り返すように丁寧に頼むために使われる。

こちらの同義語は、”pardon me” “excuse me” などです。

to correct a mistake

5.used for interrupting yourself to correct a mistake that you have made while speaking.

https://www.macmillandictionary.com/dictionary/british/i-m-sorry?q=I%27m+sorry

和訳
話している最中に自分の間違いに気づき、それを訂正するために中断することを表明する言葉。


こちらは間合いを保つための意味でも使われ、同様の意味を持つのは、”OK” “well…” “like” などとなります。

プレゼンテーションの最中に間違いに気づき、「あ、今の発言訂正します」などと言う時に出てくる言葉です。

6.used for politely disagreeing with someone’s opinion.

https://www.macmillandictionary.com/dictionary/british/i-m-sorry?q=I%27m+sorry

和訳
誰かの意見に対して反対する時に使われる言い回し。


同じような意味を持つ言い回しとしては、”absolutely not” “are you kidding?” “arguably” などがありますが、かなりきつい調子の使い方であることは覚えておいてください。


語尾も上がり、
”I’m sorry?!(ちょっと待って、何言ってんのよ?!)“
と、腕を組んでお腹から声を出す場面をイメージしてください。

Magic Words

子供たちが、保育園や幼稚園に通い始め社会生活の第一歩を歩み始めると、最初に習ういくとかの言葉があります。

これがMagic Words。国によって順番はまちまちですが、概ね以下のようなものです。

  • Please
  • Thank you
  • You’re welcome
  • Sorry
  • Pardon me
  • Excuse me

興味深いのは、韓国の英語コミュニティのウェブサイトでは、”sorry” は2番目に重要な言葉としてリストアップされていますが、カナダの幼児教育のウェブサイトでは、”sorry” は ”Please” “Thank you” “You’re welcome” がきちんと理解でき、使えるようになってから始めて覚える言葉になっていることです。

この辺りにお国柄があらわれるようです。


さて、子供ころに習う “sorry” は
used to render an apology to someone you have offended
自分が気分を害してしまった人に対して謝罪の意を示すのに使用される
と言う意味だと教わります。


ここで ”apologies(謝罪する)” ではなく “render an apology” と言う表現が使われていることにも注意して下さい。


意地悪しておもちゃを貸してあげなかったので、泣かせてしまったお友達に謝ったり、イヤイヤ期でわざとコップのミルクをこぼしてしまった時に謝ったり、ということですね。


日本で使われる「ごめんなさい」に近い意味合いを持っています。

しかし、無条件に自分が悪かったのではなく、ある状況でこの行動をとったことが悪かった、ということです。

ここで子供にとって大切なことは、自分が”sorry” と言うことで、相手に自分を許してもらうきっかけが生まれる、そこを出発点として新たな関係を築くことができると学ぶ、ことだと強調されています。

The word sorry brings healing, the magic behind it is that it also brings forgiveness and peace of mind.
「ごめんなさい」という言葉は癒しをもたらし、この“魔法”の背景には寛容さと心の安らぎがもたらされる

“Sorry” “I’m sorry” と “I am sorry” の違い

日本語はあまり主語や「誰が」という事を強調しない言語なので、「ごめんなさい」「申し訳ない」と言っても、「誰が」という部分があいまいになってしまいます

言っている方は「わざわざ明確にしなくても察してよ」と思い、受け手の側は「多分こう言っているんだろう」と推測しながらコミュニケーションが進んでいくことが良くあります。


ところが英語では、主語が確定されるので、”I am/I’m sorry” “She was sorry” “They were sorry” などその主語となる個人の責任が明確に示されるフレーズが出来上がります。


ですから、謝罪の意味合いで “I am/I’m sorry” と伝えるには、それだけの覚悟が必要となってくるのです。

そうは言っても、“sorry” という言葉自体は、英語環境で暮らしていると日常生活ではよく耳にします。


混雑したスーパーの中で、自分の進みたい方向にカートを向けながら “sorry, sorry” を連発している人は良く見かけます。

”Excuse Me!” と言うと「ここ通るんだからどいてよ!」と言ったニュアンスにもなりかねないので、“sorry, sorry” と言いながらも自分の行きたい方向に突き進んでいく「下手に出てるんだから通してよ」という感じです。


長々とおしゃべりに忙しいお店のスタッフに対して “Sorry to bother you but,お忙しいところすみませんねぇ)” という言い回しもよく聞きます。
I’m sorry to bother you” と言うこともあります。

では、“I’m sorry” を “I am sorry” と言ってもその意味合いは同じなのでしょうか?

English Language Usageというウェブサイトでは、“I’m sorry” と “I am sorry” の意味合いの違いを解説しています。

そこでは、“I’m” とカジュアルに言うよりも “I am” と省略しない形をとることで、より真摯な思いを伝えることになる、と述べています。

「ごめんなさい」と言う意味合いでも「残念です」と言う意味合いでも、“I am sorry” と省略しない形を使うことで、相手により真剣な思いが伝わると言うことです。

その “I’m/I am sorry” って「ごめんなさい」の意味なの?「残念です」の意味なの?

英語を使っての日常生活では、幼稚園を卒業すると「ごめんなさい、私が悪かった」というニュアンスでの “I am/ I’m sorry” はあまり使われなくなる、と言うことは分かってきました。

では、誰かがあなたに “I am/ I’m sorry” と言った場合に、それが何を意味するのか?どう判断することができるのでしょうか?

ごめんなさい

  • I’m sorry about the misunderstanding.
    誤解があったことをお詫びします。

この場合は、自分が誤解を生じさせたのではなく、お互いに”誤解があった“という事実に対して謝罪しています。

自分が誤解させたことを謝罪したいのであれば、
”I’m sorry about causing the misunderstanding.誤解を生じさせて申し訳ありませんでした。
と言う言い方になります。


自分が引き起こした何かに対して謝罪するのであれば、しっかりと
I am sorry that I made a mistake.自分が間違いを起こしたことを謝ります。
などと言います。


謝罪するのであれば、大抵何に対して謝っているのかが明確に述べられることが多いので、それが “I am/ I’m sorry” がどのような意味合いで使われているかを判断する基準になるでしょう。

残念です

I’m sorry to hear that” の場合には、ほとんどの場合「残念です」と言う意味になります。

「昨日試合に負けちゃった」「ペットが行方不明だ」「試験に落ちちゃった」などの場面で、話し相手が “I’m sorry to hear that” と言ってくれることは多いと思います。

その場合には、”Thank you.” とか “I appreciate your kind word.” などと応えるのが一般的です。
自分の事を分かってくれてありがとう、という意味での “Thank you.” です。

まとめ

“I’m sorry” には、本当に様々な意味合いがあることは理解できたと思います。

これは英語を母国語としない私たちだけではなく、英語ネイティブにとっても同じことのようです。

恋人同士や親子・友達間の人間関係をテーマにしたウェブサイトでは、”I’m sorry” という言葉には、相手に弱みを晒すという意味合いも含まれていると語り、”I’m sorry” という言葉を頻発することで、相手をコントロールしようとする輩がいることへの警鐘も発せられています。


このような意味からも、日本語で理解されている ”I’m sorry” と英語圏で実際に使われている ”I’m sorry” が意味するところには大きな開きがあることを理解するのは、とても大切な事です。

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