英語解説
2021年9月21日
Pedanticって?解説します!使い方には要注意!?
(この記事は2023年6月13日に更新しました。)
こんにちは!
ステューディアス英語学院代表のHankです!
働きながら英語を身につけようと日々努力する社会人を支援する英語講師です。
英検1級、TOEIC960
ネイティブの同僚の白いシャツにボールペンの先が当たっちゃって。。。
必死でコンビニまで走って染みとり剤買ってきてシミに押し当ててたら、同僚から
“Don’t worry, I am not as pedantic as you are.”
って笑われちゃったよ。。。。
”Pedantic” って意味わかんなかったけど、いつも通り笑って済ませちゃった。
これ私の得意技!
さて、この英文におけるpedanticの意味は最後に書きました。
今日は、”pedantic” の意味や使い方、注意点を解説していきます。
どうぞ最後までお付き合いください。
目次
Pedantic の意味
pedanticを辞書で調べると、次のような訳が出てきます。
・学者ぶった
・物知り顔の
・衒学者的な
・杓子定規な
上の意味に「衒学者」とありますが、普段使わない言葉で、一体なんだろう?と思ってしまいますね。
Wikipediaには次のように解説しています。
衒学者(げんがくしゃ、英語: pedant)とは、論理の形式、厳密性、正確性などに過剰にこだわったり、学識をひけらかし、傲慢な態度を見せるような人物のこと。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%92%E5%AD%A6%E8%80%85
なんだか嫌味な響きですね。
実はネイティブにとっても職業やシチュエーションによって、全く違う意味合いを含んでいる言葉なのです。
Pedanticは衒学者(げんがくしゃ)を意味する名詞 “pedant” から転じた形容詞です。
”Pedant” の語源は、15世紀半ばのイタリア語の pedante(教師・校長などの意味)だと言われています。
副詞として “pedantically” 、類似の意味を持つ言葉としては、”fussy” “picky” などがあります。
Cambridge英語辞典も覗いてみましょう。
giving too much attention to formal rules or small details
https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/pedantic
caring too much about unimportant rules or details and not enough about understanding or appreciating a subject
正式なルールや細部に注意を払いすぎること
重要でない規則や詳細を気にしすぎて、話題を理解したり評価したりすることについて十分注意を払わない(※こちらは特にアメリカ英語での意味です)
まさに「杓子定規な」人と言うことですね。
「正論ばかり言う人」を思い浮かべる方もいるかも知れません。
”Pedantic” の発音
”Pedantic”の発音記号は次のようになります。
- イギリス英語:[pəˈdæn.tɪk]
- アメリカ英語:[pedˈæn.tɪk]
Youglichの発音も貼り付けておきます。音が聞ける環境の方は、ぜひ確認してみましょう。
- イギリス英語:https://youglish.com/getbyid/69445409/pedantic/english/uk
- アメリカ英語:https://youglish.com/getbyid/19758995/pedantic/english/us
”Pedantic person” ってどんな人?
pedanticの意味が少しずつ分かってきたと思いますので、pedantic personと言えば、面倒くさそうな人のイメージが皆さんの中には出来上がっているのではないでしょうか?
アメリカの出版社であるMerriam Websterは、”pedantic person” を次のように描写しています。
an irritating person who is eager to correct small errors others make, or who wants everyone to know just how much of an expert they are, especially in some narrow or boring subject matter.
https://www.merriam-webster.com/dictionary/pedantic
他人の小さな間違いを訂正することに一生懸命。
特に限られた退屈な分野において、自分がどれだけの専門家であるかをひけらかし、皆をイライラさせる人。
TVのキャラでは、アメリカのドラマ、ビッグバンセオリーに登場するシェルドンを典型的な ”pedantic person” だとしているネット記事は多くあります。
またイギリス人のコナンドイルによる探偵小説に登場するシャーロックホームズも ”pedantic person” として描写されています。(https://examples.yourdictionary.com/pedantic-examples.html)
Merriam Webster英語辞典は、さらに一歩進んで “Pedantic is an insulting word(侮辱的な言葉)” と述べます。
自分がこの「言葉を使ってみようかな」と思う場面に遭遇したら、一度立ち止まって「ホントにここでこれ言っちゃって大丈夫かな?」と考えたほうが良さそうな言葉です。
普段はいちいち考えずに英語が出るようにしよう、と頑張っている皆さんですが、これは「日本語」と「英語」を頭の中で変換する作業とは全く別の話です。
一度口に出してしまった言葉は取り戻すことはできません。ネガティブな言葉であるからこそ、使う時には注意が必要です。
我々ノンネイティブは意味は知っていいても、誤解を招く恐れがあるので、使わないほうが良いと思います。
“pedantic” がトレンド言葉になった理由
色々な情報がわざわざ図書館や美術館・博物館まで足を運ばなくても、自宅のPCの前で簡単に手に入るようになったことで、自分の興味のある分野に精通することが以前より簡単になったことがあげられます。
もともとは、ネットでちょっとマイナーで深い情報を友達に披露したら感心されたのがきっかけで、どんどん深みにはまっていったけど、今じゃ誰も真剣に聞いてくれない、こんな人も結構いるようです。
医学的な観点から、強迫性パーソナリティ障害 (OCPD) の特徴のひとつとしての衒学的な姿勢や、アスペルガー症候群をもつ人々に pedantic speechの傾向があることが発表されていることも、近年 “pedantic” という言葉に関心が集まっている理由と考えられます。
まとめ
それではまとめてみましょう。
Pedantic
- 意味
・物知り顔の
・衒学者的な
・杓子定規な - 発音
・イギリス英語:[pəˈdæn.tɪk]
・アメリカ英語:[pedˈæn.tɪk] - 注意点
ネガティブな言葉であるからこそ、使う時には注意が必要
いかがですか? “pedantic” という言葉のニュアンスが分かって来たでしょうか?
英語のネット記事では、「”pedantic person” は全力で避けろ」とか「適当にあしらっておけ」とか言うものも多く見られます。
ちなみに、冒頭のネイティブの言葉も「こんな小さなシミ、気にしなくても大丈夫だよ」と言う程度のニュアンスです。(オーストラリア英語です)
アメリカ英語以外ではそこまでネガティブなものではないようです。
受講生の皆さんが、必死に稼いだお金を頂いている以上、妥協せずに、多少細かい部分まで指摘させていただくこともあります。
その点ではある意味私もpedanticかも知れません。
「すみませんね~細かくて~」
と言いながら、でも間違いを指摘するのが私の仕事でもあるので、どうかご理解頂けると嬉しいです。
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初心者でもじっくり学べる英語講座今日も最後までお読み頂きありがとうございました。
皆さんの英語学習の成功を心から応援しています!