STUDIOUS ENGLISH ACADEMY|ステューディアス 英語学院

レッスン

読むだけ英会話

英語解説

Me? Myself? どっち使うの?そんな疑問を解説します。

(この記事は2023年6月09日に更新しました)

Hank

こんにちは!
ステューディアス英語学院代表のHankです!
働きながら英語を身につけようと日々努力する社会人を支援する英語講師です。
英検 1級、TOEIC955

私は、中学校で
アイ・マイ・ミー・マイン
ユー・ユア・ユー・ユアーズ
と呪文のように唱えていました。

これが一体何なのか?よく説明もされないまま、テストに出すから覚えろ!と言われていました。

しかし、有名なミュージカルには「King and I(王様と私)」もあれば、「Me and my girl(ミーアンドマイガール)」もあります。

文法の解説書によれば、”John and I walked the dog.(ジョンと私は犬の散歩に行きました。)” は文法的に正しい

でも、”She gave the ball to John and I.(彼女はジョンと私にボールをくれました。)” は正しくないと言うことです。

どちらも「ジョンと私」なのに、どうして一方は正しくて他方は間違っているのでしょう?

“I” “me” “myself” の違いを解説する記事やフォーラムは、ネット上に9億以上もあります。

今回はこれらのウェブサイトを参考にしつつ、わかりやすく meとmyselfについて説明していきます。

それでは行きましょう!

”I” と “me” はどうやって使い分け?

Merriam Webster 学習者用英語辞典では、”I” と “me” の使い分けの法則を次のように説明しています。

Use the pronoun “I” when the person speaking is doing the action, either alone or with someone else.
Use the pronoun “me” when the person speaking is receiving the action of the verb in some way, either directly or indirectly.

https://www.collinsdictionary.com/dictionary/english/departure

【和訳】
話者が自分ひとり又は誰かと一緒に行動を起こしている時には、代名詞 “I” を使用します。
話者が、直接的または間接的に何らかの方法で、動詞の動作の受け取り手になる場合には、代名詞 “me” を使用します。

このルールを当てはめると、冒頭部分の例文 ”John and I walked the dog.” は “John and I” が犬を散歩させるという行動を起こしているので、”I” を使う。

”She gave the ball to John and I.” の場合には、”John and I” が「彼女がくれたボールを受け取る」という動詞の受け取り手になっているので、”John and me” が正解になる、と言うことが分かります。

簡単に書くと、「私は」と「~は」「~が」が付くときは、I を使う

目的語となる場合には、”me” が使います。

少し例文を見てみましょう。

例文

Kevin smiled at me.
ケビンは私に微笑みかけた。

例文

The new student decided to sit with me and Kim at lunch.
転校生は、とキムと一緒にランチをとることを決めた。

ただ実際の会話では、Iとmeはごちゃまぜで使わています。
Merriam Webster 学習者用英語辞典 にもこんなことが書かれています。

It is very common for native speakers to use “me” in subject position and “I” in object position. This is fine in casual speech but should be avoided in formal writing.

https://www.learnersdictionary.com/qa/When-to-Use-Me-and-I-

【和訳】
ネイティブ達は、代名詞が主語となる時に “me” を使って目的となる時に “I” を使うことがよくあります。これは、カジュアルな話し言葉ではOKですが、フォーマルな書面では避けるべきです。

以下に例文を用意しました。基本的にどれも文法的な誤りを含んでいます。
が、実際は話し言葉でよく聞くものです。

例文

Me and Anne went to the corner store for drinks.
とアンはコンビニまで飲み物を買いに出かけたんだ。

例文

The teacher gave the books to Jenn and I to hand out to everyone else.
先生がみんなに配れってって、ジェンと僕に本を渡したよ。

例文

Me and my mom are going to see that new movie tonight.
今晩はママと私で最新映画を見に行くのよ。

ミュージカルの「Me and my girl」も、カジュアルな話し言葉が使われている、と言うことですね。

ネイティブは文法ルールをあえて崩してカジュアルなスタイルを使っていることが良くあります。

英語学習者にとっては、混乱の原因にもなってしまいますね。

じゃあ “me” と “myself” はどう使い分けるんだろう?

オンラインで英文法を解説してくれる Grammar Monster では、“me” と “myself” の使い分けを以下のように説明しています。

You can only use the word “myself” if you’ve used the word “I” in your sentence.

https://www.grammar-monster.com/lessons/me_myself.htm

【和訳】
文章で「私 = I 」という単語を使用した場合にのみ、「自分 = myself 」という単語を使用できます。
(同様に文章に “you” があれば “yourself”、”he” があれば “himself” などとなります。)

“Myself” “yourself” “himself” “herself” “yourselves” “themselves” は再帰代名詞とよばれます。
自分自身に「再び帰ってくる」と考えると覚えやすいですね。

それでは、少し例文を見てみましょう。

例文

I did it myself.
それは自分でやったんだよ。

例文

I pricked myself with a pin.
画鋲を自分に刺しちゃった。

例文

She found herself the only one in favor of the move.
彼女は、その映画を推したのは自分だけだった、と気づいた。

例文

I will contact her myself.
彼女には自分で連絡するよ。

再帰代名詞を使うことで、意味を正確に伝えることができます。
よくある例文で恐縮ですが、こちらをどうぞ。

例文

The princess looked at herself in the mirror.
その王女は、鏡の中の自分をみつめた。
(Forest 第6版 P503)

もしも上の例文を
The princess looked at her in the mirror.
にすると、The princessとherが別人になります。

使い分けの大切さ

Merriam Websterのような有名な英語辞典でも
「ネイティブ達は、代名詞が主語となる時に “me” を使って目的となる時に “I” を使うことがよくあります。」
って言ってる。

だから、学習者の僕が使ったって大丈夫だよね。

英会話のクラスでは、「間違いを恐れずにどんどん話せ」って言われるのに、どうして “I” “me” “myself” の使い分けに気を使わなきゃならないの?


そんな不満の声が聞こえてきそうです。

アメリカのノースカロライナ州で、弁護士向けの専門職賠償責任保険を提供している Lawyers Mutual は、自社のウェブサイトのコラムで “The Difference Between Me, Myself and I” と言う記事を掲載しています。


この記事のカテゴリーは “Tips to success(成功へのヒント)” “Legal Education (法務教育)” です。

つまり、ビジネスの世界で成功を勝ち取るためには、こう言った一見間違ってもそんなに相手が目くじらを立てそうにもないこともしっかりチェックしておくことが大切、と言うことです。



もちろん、間違いながら学ぶこともあるでしょうし、文法を気にしすぎて何も話せないと英語を楽しむことが出来ないですね。

ですので、学習のときは完璧を求めて、きっちり練習する。英会話などの本番では、間違いを気にせずにガンガンコミュニケーションを楽しむ。

そんなスタンスで進んでほしいと思います。

英語を身につけるうえで

この記事では、I, me, myselfについて取り上げました。

ちょっと面倒だと思う方も知るかも知れないですね。

そもそも、ネイティブも Iとmeを混同している部分があるんですし。

ただ、学習者としては正しい形を覚えたほうが良いと思います。

私達ノンネィティブがネイティブの真似をしてわざと間違った英語を使うのは、控えたほうが良いと思います。


どんな場面でも正しい英語を使うことは自分にとって得になりこそすれ、損になることは絶対にありません。

特にここ数年のように、海外とのやり取りは直接の会話よりも圧倒的にレターやメールが多い状況では、出来るだけシンプルで分かりやすい英語を使うことが、能力であり何より大切だと思います。


私もまだまだ英語学習者です。
英語はやればやるほど自分が知らないことに気付いてしまいます。
それでも一歩一歩前に進むことで、自分の満足する英語力に到達できるものだと思います

今日も最後までお読み頂きありがとうございました!

あなたの英語学習を応援しています!

頑張ろう!

今なら安心の3大特典付き!

レッスン一覧 まずは会員登録