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Lay/get one’s hands on somethingを徹底解説!

(この記事は2023年6月10日に更新しました。)
今回取り上げる便利な熟語は “lay/get one’s hands on something” です。

仕事の場面でもソーシャルな場面でも使用頻度の高い言い回しです。

とはいえ、カジュアルな話し言葉で使われることが多いので、書類や取引先へのEmailなどで使用するのは控えた方がよさそうです。

それでは “lay/get one’s hands on something” の意味や使い方を丁寧に紹介していきましょう。

Lay/get one’s hands on something の意味

先にこの熟語の意味をお伝えします。

Lay/get one’s hands on something の意味

  1. ~に手を付ける
  2. ~を入手する・確保する
  3. ~を捕らえる

なぜこのような意味になるのか、個々の単語の意味を見ていきましょう。


Lay
”Lay” は「しっかりと、平らな状態において、動かさない」というコアな意味を持つ動詞です。
稀に形容詞や名詞としても使われることがあります。


Hands on something
”Hands” は「手」と言う意味で、“Hands on something = 何かに手を乗せる” といったニュアンスです。

「しっかりと」と言う意味を持つ “lay” や “get” と組合わさり、「○○に手を付ける」「○○を入手する・確保する」「○○を捕らえる」などの意味を持つようになります。




Collins英語辞典では、“lay/get one’s hands on something” の意味を次のように説明しています。

If you ‘get or lay your hands on something,’ you manage to acquire it, usually after some difficulty.

https://www.collinsdictionary.com/dictionary/english/get-ones-hands-on-something

【和訳】

‘Get or lay your hands on something,’ と言う言い回しは、通常ある程度の苦労をした後で何かを手に入れることを表現します。

人気アーチストのコンサートチケットや、スポーツの試合のチケットなど、「ちょっと苦労して、ようやく手に入れた」という気持ちを表現する時に使われる言い回しだと言うことです。

例文

それでは意味が分かったところで、どのように使われるか、例文を見てみましょう!

例文

Patty began reading everything she could get her hands on.
パティは手当たり次第に本を読み始めた。

The new smartphone is being launched tomorrow. I can’t wait to get my hands on it!
明日新しいスマホの販売が始まるんだ。もう待ちきれないよ!

He couldn’t wait to get his hands on her money.
彼は彼女のお金に手を付けるのが待ちきれなかった。 ⇒ 彼は早速彼女のお金に手を付けた。

”Lay/get one’s hands on something” と似た表現

”Lay/get one’s hands on something” と言うと言い回しが長くて覚えるのが大変ですね。
これを一言で言い換える単語には、以下のようなものがあります。
(参考:https://www.lexico.com/synonyms/get_one’s_hands_on

  • obtain
  • acquire
  • secure
  • gain
  • earn
  • achieve
  • win

どの言葉にも一定の努力を経て手に入れた、というニュアンスが含まれています。


カジュアルな言い回しとしては “get hold of” “grab” などがあります。

I’m gonna grab a cup of coffee.
ちょっとコーヒー買いに行ってくるよ


これはオフィスの朝の常套句です。

“hands on” だと違った意味で使われます

He is a hands‐on person.

こんな英語を聞いたことがある人は多いと思います。

なんにでも手を出す人の事かなぁ、と思ってしまいますが、実は次のような意味で使われます。

  • 実践的な人
  • 部下と一緒に仕事をする人
  • 現場で陣頭指揮をとる人
  • 細部まで管理し、細かく指示を出す人
  • 人任せにしない人

時としてワンマンになってしまうけれど頼りになるボスを表現する言葉になります。

前後に言葉がつくことで意味合いが変わってきてしまうのは少し厄介ですが、慣れてくるとどちらの意味合いで “hands on” が使われているのか見分けがつくようになります。


”Hands-on person” 以外にも

  • ”hands-on training” のhands-onは「実践体験できる」という意味で「実地訓練
  • ”hands-on knowledge”のhands-onは「実践的な」を表して「実体験から得た知識

などの意味となります。

lay・get以外の動詞を使うと?

“One’s hands on something” の前に “lay” や “get” をおくと「○○に手を付ける」「○○を入手する・確保する」「○○を捕らえる」などの意味になることは紹介しました。

”lay” や “get” 以外の単語をおいた場合、意味は変わってきます。



例えば、次のようなものがあります。

  • Put one’s hand on something
    この言い回しは、セクハラの被害にあった人が自分の意志に反して誰かに触られた場合などに、控えめな表現として使われるものです。

  • Place one’s hand on something
    この場合はまさに「手を置く」と言う意味合いで、洗礼式の時に教会の神父さんや牧師さんが洗礼を受ける赤ちゃんの頭に手を乗せる際などに使われる言い回しです。

さいごに

“Hands on” だけで使われる場合や異なる動詞を前に置くことで意味合いが変わってきます。
このように別な単語を使うことで、熟語の意味合いが変わってくることを覚えておくと、語彙を容易に増やすことができます。

英語は突き詰めたらどこまでも深いものです。
英語の言語研究者になる訳ではないので、まずは浅く学習して、次に広げて、そして少し深く学びながら、少しずつ知識を身につけていきましょう。

そうやって話せる英語を身につけれいけばいいのではないでしょうか?

今日は以上です。
最後までお読み頂きありがとうございました。

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