英語学習法
2021年2月17日
絶対身に付けて欲しい読むために必要な5文型の知識
(この記事は 2023年6月21日に更新されました。)
- 短い英文なら理解できるのに、ちょっと長いと良く分からなくなっちゃう
- 全部知ってる単語なのに、文になると意味が分からない
- 英文を読んでいても、イマイチ自分の理解が正しいのか自身が持てない
こんにちは。
ステューデイアス英語学院のHankです。
大人になってから英語を身に付けた純日本人です。
留学経験もなく、働きながら英語を身に付けた経験を基に、受講生に寄り添った指導をしています。
今日は、英文を読むために是非知って身に付けて欲しい5文型について語っていきます。
5文型?
そんなの学校のテストで点を取るだめだけの知識だろ!
そんな声が聞こえてきそうですが、実は、あなたが英文を自信を持って読めないのは、文の型を捉えないまま英文を読んでいるからかもしれません。
でも安心して下さい!
この記事では
必要な5文型の知識だけを徹底解説
していきます。
この記事を書いた理由にもつながるのですが、英文を正しく正確に読むためのトレーニングとして、品詞分解を私はオススメしています。
品詞分解を組み合わせたトレーニングについては、こちらの記事で詳しく解説しています↓
この記事にも書いたトレーニングでは、文の型を捉えるエクササイズも含んでいるのですが、そのエクササイズをやるためにも5文型について、一度まとめておこうと思い、この記事を書きました。
最終的にこの記事で、5文型の知識を再確認し、品詞分解トレーニングを積むことで、
英文を速く正しく読む
ことができるようになります。
一生このトレーニングを続けろ!
だなんて言いません。
一度きっちりトレーニングして身に付けてしまえば、一生使える力になります!
ビジネスでは、英文の読み違いは、時に大きな誤解を生むかもしれません。
そうならないためにも、文の型を考えながら英文を読めるよになりましょう。
目次
5文型とは
まずは、5文型について、簡単に触れておきます。
すでに5文型の知識について、自信のある方は飛ばしてくださいね!
述語動詞によって分類した5つの型
5文型は、英文を5つの型にはめたものです。
この5つは述語動詞の働きによって分けれれています。
大きくは、自動詞と他動詞に分けられ、そこから更に分けられて、5つの型になります。
自動詞は「完全自動詞」と「不完全自動詞」に分けれます。
他動詞は「完全自動詞」と「不完全他動詞」に分けられます。
以上で自動詞の2つと他動詞の2つで4つの文型です。
そして、もうひとつの文型として、「2つ目的語が取れる他動詞」があります。
これで、計5つの文型になります。
第1文型:主語+完全自動詞 → SV
第2文型:主語+不完全自動詞+補語 → SVC
第3文型:主語+完全他動詞+目的語 → SVO
第4文型:主語+完全他動詞+目的語+目的語 → SVOO
第5文型:主語+不完全他動詞+目的語+補語 → SVOC
文の要素
5文型が述語動詞の種類によって分類されているのですが、英文を読む上で、意識してほしいのが、「文の要素」です。
文の要素を意識することで、5文型のうちのどの文型なのかを見極めることができます。
各文型の解説に詳細を書きますが、ここでは、主語になれる品詞、述語動詞になれる単語などを確認していきます。
主語になれる:名詞・代名詞
述語になれる:動詞
目的語になれる:名詞・代名詞
補語になれる:名詞・形容詞
修飾語は文の要素にはカウントしないので注意
述語動詞はいくつかの単語が混ざっているときは、カタマリとして考える
修飾語は文型の判定には影響しない
なんのことだから今は分からないかかもしれません。
でも大丈夫!
この記事の後半にトレーニングの実演をしています。
そこで、この知識が必要になりますので、その時に、もう一度ここに戻ってきてください。
文を分析するトレーニングをする時に、非常に役に立ちます。
5文型の注意点
いきなり、言ってしまいますが、5文型は万能ではありません!
世の中に存在する全ての文型を5つに分類できないんです。
そこで、5文型をさらに発展させた7文型などの理論も存在します。
「じゃ、5文型なんてやる意味ないじゃん!」
とは思わないで下さい。
私達は、英語学者を目指している訳ではありません。
英語を正確に読む力を身に付けたいと努力する英語学習者です。
そんな学習者の皆さんに、この5文型は絶対に役に立ちます。
私もこの5文型を学習してトレーニングしたから、今の英語力があります。
私を信じて、一緒に頑張って行きましょう!
次から、各文型について、英文を読む上で必要な内容を解説していきます。
第1文型とは
第1文型です。
これは主語と述語動詞からなる文型で、SVなんて書かれたりします。
S(主語)とV(述語動詞)だけで成り立つ場合もあれば、修飾語が必要な場合もあります。
第1文型の例文
第1文型の例文を挙げてみます。
I run.:私は走る
I run fast.:私は速く走る
I run in the park.:私は公園の中を走る
上記の例は、「fast」「in the park」などがついていますが、文型としては、第一文型です。
「fast」「in the park」は修飾語で、文型の判断には影響しないからです。
どんなに英文が長くなっても、「修飾語は後回し」で文を分析すると、あんなに長い文型が、主語と述語動詞からなる、第一文型だった!なんてこともあります。
主語と述語だけをまず見極める!
これが、英文を正確に読むコツでもあります!
ちなみに、「There」で始まる英文も第1文型になります。
There was a dog in the garden.:犬が庭にいた
There are a lot of people listening to the music.:音楽を聞いている多くの人がいる
thereの文章も「there + 述語動詞 + 主語」の順番になっていますが、これも主語と述語動詞からなる第1文型です。
「in the garden」や「listening to the music」は 修飾語ですので、文型の判断には影響しない点は、同じです。
第2文型とは
続いて、第2文型に移ります。
第2文型は、「主語 + 述語動詞 + 補語」の形です。通称SVCですね。
補語(complement)とは、「補う語」と各通り、何か情報を補う時に使います。
第2文型では、主語についての情報を補います。
そこで、この第2文型につついては、S=Cと説明されることも多いです。
また、第2文型では、S=C 以外にも、S→Cという変化を表す時にも使われます。
第2文型の例文
第2文型の例文をいくつか挙げてみます。
まずは「S=C」の例です。
I am Tom.:私はTomです(I=Tom)
This smells delicious.:これはお磯そうな匂いがする(This=delicious)
That sounds like a good idea.:それは良い案に聞こえる(That=like a good idea)
続いて、「S→C」の例文です
She became a doctor.:彼女は医者になった(She→doctor)
The signal turned red.:信号は赤になった(The signal→red)
I went mad.:私は怒った(I→mad)
第2文型でよく使う動詞
第2文型ではbe動詞以外にも、一般動詞が使われています。
よく出るものをまとめておきます
~になる | become, come, fall, get, go, grow, turn |
~の感じがする | feel, smell, taste |
~のままである | keep, remain, stay |
~のようである | seem, appear, look, sound |
~だと分かる | prove, turn out |
第3文型とは
英文の中で一番多いとされる第3文型です。
「主語(S)+述語動詞(V)+目的語(O)」の形になります。
目的語は「~を」「~に」が付く単語と教わりますが、他にも、「like:~が好き」「want:~が欲しい」など「~が」がつくものもあります。
第3文型の例文
第3文型の例文を挙げてみます。
馴染みがある英文ではないでしょうか
I bought a computer yesterday.:私は昨日、コンピューターを買った(I≠computer)
I like swiming.:私は泳ぐのが好きです
I think he is from Tokyo.:私は彼は東京出身だと思います(主語:I、述語動詞:think、目的語 that he is from Tokyo.)
目的語(O)になる主な語句
第3文型の目的語 Oの部分に入る語句は次のようになります。
下線部が目的語になります
- 名詞 (I bought a computer yesterday.)
- 代名詞 (I love you.)
- 不定詞 (I want to buy a comuter.)
- 動名詞 (I like swiming.)
- that節 (I think he is from Tokyo.)
- 疑問詞 (I wonder what they really think about.)
- if/ whether節 (I don’t know if he will come or not.)
that節や疑問詞がついてくると、文が長くなりますが、分解してしまえば、主語・述語動詞・目的語の親しみなれたSVOってことも多いです。
後ほどご紹介するトレーニングでは、節内も分析していきますね。
第4文型とは
5文型も3つ解説しました。
この第4文型からは後半戦です。
第4文型は、「主語(S)+述語動詞(V)+目的語(O)+目的語(O)」の形を取る、目的語を2つ含んでいる文です。
第4文型の例文
第4文型の例文を見ていきましょう。
I gave my mother a computer.:私は母にコンピューターをあげた
Exercise does you good.:運動はあなたの役に立ちます
I envy you your beauty.:私はあなたの美しさが羨ましい
上記2つ目の例文は、「do+人+good:人のためになる」という意味で、goodは「利益」という名詞になります。
目的語(O)になる主な語句
第4文型の2つ目の目的語 には入る語句は次のようになります。
下線部が目的語になります
- 名詞 (I gave my mother a computer.)
- that節 (He told her that he liked tennis.)
- 疑問詞 (I asked him why he was so angry.)
- if/ whether節 (I aked him if he could talk about the event.)
第5文型とは
ようやく最後の文型です。
第5文型は、「主語(S)+述語動詞(V)+目的語(O)+補語(C)」の形を取るります。
第3文型(SVC)の補語Cは主語についての情報を補うものでしたが、この第5文型(SVOC)のCは、目的語Oについての情報を補います。
第5文型の例文
第5文型の例文を見ていきましょう。
I named my baby Taro.:私は赤ちゃんを太郎と名付けた
He made me sad.:彼は私を悲しませた
I washed the dish clean.:私は皿を綺麗に洗った
上記2つ目の例文のmakeは「作る」という意味ですね。
直訳風に理解すると、
「彼は作った、私に、悲しい状態を」
というふうになります。
英文を正しく読むためのトレーニング
今まで5文型の解説をしてきましたが、それもこのトレーニングを行ってもらいたいからです。
トレーニングの詳細には、以下の記事で詳細に解説していますので、一度じっくりご確認下さい!
トレーニング実演
ここから、あるニュース記事を使って、品詞分解と文型判断のトレーニングをお見せします。
ニュース記事はこちらのサイトからお借りしました。
https://www.newsinlevels.com/
Every winter, winds from Africa blow to Europe. The Sahara Desert is in Africa. It is a dry and hot place with a lot of sand. Winds bring the Sahara sand to Europe.
https://www.newsinlevels.com/products/orange-snow-level-1/
それでは、品詞分解しながら、文型を判断していきます。
進め方は次のように行います
1. 主語と述語を探す
2. 補語・目的語を探す
3. 文型の判断に関与しない修飾部を探す
4. 文型を判断する
第1文型:SV
第2文型:SVC
第3文型:SVO
<第4文型:SVOO/p>
第5文型:SVOC
主語になれる:名詞・代名詞
述語になれる:動詞
目的語になれる:名詞・代名詞
補語になれる:名詞・形容詞
修飾語は文の要素にはカウントしないので注意
それでは、先程のニュースの英文を一文ずつ英文を解析していきます
主語:winds → 名詞
述語動詞:blow → 動詞
補語:なし
目的語:なし
修飾句:Every winter,from Africa、to Europe
SVの第一文型
注意)
上記の文章では、「blow to」をかたまりして捉えてもOKです
その場合は、以下のようになります。
主語:winds → 名詞
述語動詞:blow to → 動詞
補語:なし
目的語:Europe
修飾句:Every winter,from Africa
SVOの第3文型
主語:The Sahara Desert → 名詞
述語動詞:is → 動詞
補語:なし
目的語:なし
修飾句:in Africa
SVの第1文型
主語:It → 名詞
述語動詞:is → 動詞
補語:a dry and hot place
目的語:なし
修飾句:with a lot of sand
SVCの第2文型
主語:Winds → 名詞
述語動詞:bring → 動詞
補語:なし
目的語:the Sahara sand
修飾句:to Europe
SVOの第3文型
まとめ
以上を踏まえて、品詞分解や文型のトレーニングを積むことで、必ずあなたのリーディング力は向上していきます。
これまでのような「な~んとなく」といったあやふやな理解ではなく、自信を持って正確に英文を読めるようになります。
トレーニングをやりましょう!
あなたの英語力向上を心より願っています!
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