英語解説
2022年1月27日
“everydayとevery day” “cannotとcan not”って違うの?
(この記事は2023年6月9日に更新しました)
こんにちは!
ステューディアス英語学院代表のHankです!
働きながら英語を身につけようと日々努力する社会人を支援する英語講師です。
英検 1級、TOEIC960
今回取り上げるのは、単語が繋がっている場合と繋がっていない場合で意味が異なってくる言葉です。
ちょっとイメージするのが難しいかもしれないので、例をいくつか挙げてみましょう。
- everyday と every day
- cannot と can not
- maybe と may be
以上のような組み合わせです。
「えっ、意味に違いがあるの?」
とビックリする人もいるかも知れません。
実際は、会話中にこれらの言葉の違いを見極めるのは至難の業です。
しかし、文章の中では言葉の選び方の違いによって意味が異なる場合もあるので、注意する必要があります。
正しく英語を使いたい!と頑張る皆さんにとって、有用な記事になるように、気合を入れて書いていきます。
ぜひ最後までお読みください。
それでは行きましょう!よろしくお願いします!
目次
everyday vs every day
先ずは “Everyday vs every day” とです。
この違いは何でしょうか?
先にまとめておきます。
everyday と every day
- everyday
形容詞として「毎日の」を意味する - every day
副詞として「毎日」を意味する
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オンラインで綴りや文法の間違いをチェックしてれる Grammarly は、“everyday”を次のように説明しています。
Everyday is an adjective. Thesauruses list average, mundane, ordinary, and standard as synonyms.
https://www.grammarly.com/blog/everyday-every-day/
【和訳】
Everyday は形容詞です。
同義語は「平均的な」「平凡な」「普通の」「標準の」などとなります。
形容詞ですから、「毎日の~」のように、名詞を修飾します。
海外のファッションサイトなどを見ていると “everyday fashion” “everyday clothing” などという表現を目にすることがあります。
これらは「毎日の服」→「普段着」と言う意味です。
一方、二つの単語に分かれている ”Every day” はどうでしょうか?
こちらは、「毎日」「日々」「それぞれの日」 と言う意味です。
These activities were part of the culture of everyday life.
それらの活動は、日常生活の文化の一部だ。
The ferry runs every day, except Christmas day.
フェリーはクリスマス以外の日には毎日運航しています。
anytime vs any time
続いて、anytimeとany timeです。
こちらも先に違いをまとめておきます。
”anytime” は「いつでも」「どんな時にも」「常に」を意味する副詞です。一方 “any time” は「形容詞+名詞」で名詞句として使われます。≪名詞句とは2語以上の単語から形成され、名詞的役割を果たすモノを指します。≫
anytime vs any time
- anytime
any timeの短縮形。
副詞として「いつでも」「どんな時にも」「常に」を表す - any time
名詞句
前置詞atが必要
ThoughtCo. というサイトでは “anytime” と “any time” の違いを、次のように説明しています。
【anytimeの解説】
The word “anytime” is a contraction known as a casualism, which is the result of the informal usage of a grammatically incorrect word becoming widely accepted.
https://www.thoughtco.com/any-time-or-anytime-4165124
【和訳】
“anytime” は、文法的に不正確なインフォーマルな使用方法が広く受け入れられるようになった結果です。これは、カジュアル主義として知られる短縮形です。
anytimeは間違った使い方が、そのまま使われるようになったようですね。
【any timeの解説】
Written as two words, “any time” is a noun phrase that means “at no particular time” or “any amount of time.” It indicates that something will probably happen soon, but an exact time can’t be stated.
https://www.thoughtco.com/any-time-or-anytime-4165124
【和訳】
“Any time” と単語が二つに分かれている場合は、「(特定しない)いつか・いつでも」または「いつでも」を意味する名詞句になります。
おそらくすぐに何かが起こると言うことを示唆していますが、正確な時刻を示すことはできない
Grammarly では、”any time” と単語を二つに分けて使うのは “little old fashion = 少し古臭い“ とも述べています。
参考:https://www.grammarly.com/blog/anytime-any-time/
前置詞 atを伴う場合には、2つに分かれた “any time” を使う場合には、前置詞のatを忘れないようにしましょう。
Just call me anytime!
いつでも電話してね!
“Anytime” はカジュアルな使い方で、「どういたしまして!」と言う意味でも使われます。
同僚や友達から “Thank you.” と言われたらいつもいつも “You are welcome.” では少し堅苦しく感じます。
”Anytime! = どういたしまして、(手助けが必要だったら)いつでも言ってね!” というニュアンスで使います。
cannot vs can not
“Can” が「できる」を意味するので、その否定形が “cannot” や “can not” になることは理解できます。
では、この二つの表現方法に違いはあるのでしょうか?
Merriam Webster 英語辞典ではこの二つの言葉の使い分けを、次のように説明しています。(https://www.merriam-webster.com/words-at-play/cannot-vs-can-not-is-there-a-difference)
Both cannot and can not are perfectly fine, but cannot is far more common and is therefore recommended, especially in any kind of formal writing.
https://www.merriam-webster.com/words-at-play/cannot-vs-can-not-is-there-a-difference
【和訳】
“Cannot” “can not” もどちらも全く問題ありません。
しかし、”cannot” の方がはるかに一般的に使われているスタイルで、お薦めです。
特に正式な書面ではどのようなものでも、”cannot” を使うことが推奨されます。
“Cannot” は15世紀から使われている由緒正しい表現である、とも述べています。
言葉は常に変化していますが、これはずっと同じスタイルが守られている言葉だと言えます。
”can not”よりも ”cannot” 一語の方が一般的ですが、次のような場合は、”can not”と2語にする必要があります。
それは
not only A but also :AだけでなくBも
の場合です。(これ以外にもあると思いますけど、このパターンが多いです)
We can not only break even, but also turn a profit.
収支トントンだけじゃなくて、利益もあげられるよ。
※break even:トントンにする
「トントンにするだけ」がnotで否定されているので、「トントンにするだけではなく」になります。
「トントンにすることはできない」と間違えないようにしましょう!
maybe vs may be
英語を話をしてると、答えに自信がないから「うーん多分ね」という意味で「メイビー」を使うことが多くあります。
それが “maybe” なのか “may be” なのか意識したことはありますか?
maybe と may be
- may be
助動詞+be動詞
「~かもしれない」 - maybe
「おそらく」「たぶん」を表す
オンライン版のCambridge英語辞典では、”maybe” と “may be” をそれぞれ以下のように解説しています。
【maybeの解説】
Maybe /ˈmeɪbi/ is an adverb and it means the same as perhaps.
https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/maybe-or-may-be
【和訳】
Maybeは副詞であり、perhaps(たぶん・おそらく)と同じ意味を示す。
【may beの解説】
In the phrase may be /meɪ bi:/ may is a modal verb and be is a main or auxiliary verb.
https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/maybe-or-may-be
【和訳】
”may be”のmayは法助動詞であり、beは(助)動詞である
”Maybe” は、「多分」「あるいは」などを意味する副詞です。
It may beに由来していると言われます。
Maybe no one will come to the party.
多分、そのパーティには誰も来ないだろうねぇ。
話し言葉の場合、あまり確信が持てない提案をしているとき、”maybe” を言葉の終わりにおくことが時々あります。
There’s something wrong with my PC.
PCの調子が悪いんだ。
It could be a virus, maybe.
ウィルスかもしれないねぇ。
何かの提案を受けた際に、どう返答するか決めかねている場合にも “may be” を使います。
Would you like to have chicken curry for dinner?
ディナーはチキンカレーなんてどう?
Maybe.
うーん。。。。
“may” と “be” がふたつに分かれている場合は、助動詞の “may” + be動詞の “be” と言うことです。
この場合は「○○かもしれない」という意味を持ちます。
He may be waiting for us.
彼、僕らのこと待ってるかもしれないね。
英語の身につけ方
聞いただけでは意味の違いが分からない、言葉が多くありましたね。
15世紀から、書き言葉ではこの言い回ししか使わない、と言うモノから、元々は文法的に間違った使い方だったものが今では主流になってしまったモノまで、様々でした。
意味合いが似通っているから、使い分けが難しい場合もあります。
折角これらの言葉のペアに触れる機会があったのですから、これからは意識して正しい使い方をしていくようにしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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