英語解説
2021年7月9日
「同僚」を表すColleague と Coworker って何が違うの?
こんにちは!
ステューディアス英語学院代表のHankです!
働きながら英語を身につけようと日々努力する社会人を支援する英語講師です。
英検 1級、TOEIC955
この記事では、ColleagueとCoworkerについて考えたいと思います。
ビジネス英語ではおなじみの単語で、どちらも「同僚」という意味です。
この2つの英単語に違いはあるのでしょうか?
あなたの「同僚」を紹介しなければならない時、Coleagueを使うべきでしょうか?
それともcoworkerでしょうか?
結論から言ってしまうと、どちらも使えます。
しかし、微妙な違いもあるのが事実です。
この記事では、colleagueとcowrkerのそれれぞの意味を紹介した後に、2つの違いについて解説していきます。
今回も一生懸命書いていきます。
英語に仕事にがんばる社会人の皆さんのお役に立てると嬉しいです!
それでは行きましょう!
目次
Colleague の意味
では、先ず “colleague” の意味を確認します。
“colleague” は元々はラテン語の “collega” が語源です。
「事務所で一緒に働く人パートナー」と言う意味の “collega” が16世紀になって英語となったものです。
20世紀初頭に突然使用頻度が高くなりましたが、近年はまた少しその使用頻度が落ち着いている言葉です。
その意味は、
同僚
になります。
英英辞典ではどう定義しているでしょうか?
Cambridge英語辞典では、イギリス英語とアメリカ英語どちらの場合も次のように定義しています。
one of a group of people who work together
https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/colleague
【和訳】
一緒に働くグループの中の一人
だと定義しています。
会社で一緒に働く仲間だけでなく、大学・大学院などで一緒に研究活動をしたりする仲間も “colleague” と呼ばれることです。
日本では同じ大学に勤めている人でない限り、「大学の同僚」という言い方はしませんね。
これは日本語の「同僚」よりも範囲が広い部分です。
それと、colleagueの発音に注意してください!
最後の”-gue”につられて、「ギュー」と発音しないようにしましょう。
アメリカ発音: ˈkɑː.liːɡ
イギリス発音: kɒl.iːɡ
音が出せる環境の方は、以下の動画を再生して、発音を確認しましょう。
アメリカ英語
https://youglish.com/getbyid/19638739/Colleague/english/us
イギリス英語
https://youglish.com/getbyid/110227284/Colleague/english/uk
Colleague を含む例文
He always get along well with his colleagues in the university.
彼はいつも大学の学生たちと上手くやれている。
複数形の “colleagues” を用いて、社内通達や会社からのクリスマス・新年を祝う社内メールなどの書き出しで
”Dear colleagues,(皆さん)”
という文言はよく使われます。
この場合には、社内で働くすべての人が “colleague” と呼びかけられ、地位も入社年数も職種も全く関係ありません。
会社のCEOから “Dear colleagues,” というメールが届いたら、CEOが少し身近な存在に感じられるようになりますね。
”Coworker” の意味
“Coworker” 若しくは “co-worker” と書きますが、こちらも意味は「同僚」です。
Cambridge英語辞典の定義では、以下のようになっています。
a person with whom one works, typically someone in a similar role or at a similar level within an organisation
https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/co-worker?q=Coworker
【和訳】
一緒に働く人、通常は組織内で同様の役割または同様のレベルの人を指す
こちらは日本語としての「同僚」に近い言葉ですね。
“Colleague” と ”Coworker” の違いとは?
それでは、いよいよ “Colleague” と ”Coworker” の違いを見ていきましょう。
先に結論をお伝えします!
ColleagueとCoworkerの違い
- colleague:同じ専門分野で同じ目標に向かって一緒に働く人で、同じ会社で働かない人も含む
- coworker:同じ会社で働く人
それではひとつひとつ見ていきましょう。
indeedは、キャリアデベロップメントをサポートするネット記事の中で、“colleague” と ”coworker” の違いを紹介しています。
この記事では、”colleague” とは一般的に同じ専門分野で同じ目標に向かって一緒に働く人を指し、役割やスキル、地位の違いは関係ない、としています。
例え地球の反対側で働いていたとしても、同じ専門分野で同じ目標を持っていれば “colleague” と呼びあえる、と言うことです。
そして一番の特徴は、同じ会社で働いていない人もcolleagueに入る点です。
一方の “coworker” は、役割や地位が異なっていても同じ会社で働く人、という定義づけです。
こちらは、例外なく役職も専門分野も関係なく、同じ会社で働いていさえすれば “coworker” になります。
ただし、職種など環境によっても使い方が変わるなど、絶対的な線引きは難しそうです。
実際、グーグルサーチで、”colleagues vs coworkers” と入力すると、5,500万ヒット、”difference between colleagues and coworkers” では3,300万ヒットがあります。
英語学習者だけでなくネイティブもその差があいまいでチェックしていることが伺えます。
”This is the Real Difference Between a Colleague and a Coworker” というネット記事では
職種によって “colleague” と ”coworker” の意味が違っている
と紹介しています。
教育分野
”colleague” と言えば同じクラスを受け持ち、レッスン計画を立てたり授業をサポートしてくれる先生を指し、”coworker” は同じ学校に勤めていて他の学年や科目を教えている先生を指します。
医療の分野
”colleague” は患者の世話を一緒にしてくれる人たち(例えば医者と看護師、X線技師や麻酔医など)、”coworker” は、同じ医療機関で働き同じ立場の人(例えば医師であれば他の医師、看護師であれば他の看護師)を指します。
セールスに従事している人であれば、”colleague” は同じセールスチームで働く人、”coworker” は、カスタマーサービス担当者など既存の顧客をケアしている人たちを指します。
さいごに
”Colleague” と “coworker”はどちらも日本語では「同僚」ですが、そこには違いがあります。
私たちが「同僚」という時には同じ職場で働いていることが思い浮かぶので、Coworkerが近いように感じますね。
ネイティブの仕事の世界では、”colleague” の方が “coworker” よりも近い関係にある、という認識もあるようです。
とは言え、業種によって使い分けが変わってきますので、その環境に合わせた単語を使うのが一番良いと思います。
私は転職を経験していたり、働いていた会社が買収された経験もあるのですが、日本語ですら会社が変われば使う言葉も変わります。
買収された当時、えらい人たちも言葉の定義を議論していました
「御社では○○をこういう意味で使っているんですね!うちはこういう意味で使うことが多いです」
こんな会話を何度も聞いてきました。
買収されると、会社の偉い人たちですら言葉が変わって、右往左往しているんです。
みんな新しい会社に入った新人のようなものです。
偉い人こそ謙虚に人に教えを乞う姿に何かを感じた瞬間でもありました。
変に知ったふりをするより、聞いてしまった方が確実です。
英語もそうです。
ネイティブのとの会話で、分かった気になって、とにかくYes Yes Thank you!と言っていると、痛い目に合います。
・英語が苦手だけど、俺はしっかりと自分の仕事をしたいんだ!
・だから面倒だろうけど、もう少しゆっくり話してくれ!
言葉に出す必要はありませんが、その気迫が言葉を超えて、相手に伝わり、周りを巻き込む人材になっていきます。
英語は必要だけど、それ以上にあなたの情熱が周りを動かします。
一生のうちの半分近くは仕事です。
納得のいく仕事をぜひ行ってくださいね!
今日は以上です。
最後までお読み頂きありがとうございました。
この記事が英語学習を頑張る皆さんの助けになったら幸いです。
皆さんの英語学習での成功を心から応援しています!
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