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実用的な分詞構文の解釈方法を解説!これで分詞構文もスラスラ読める!

(この記事は 2023年6月21日に更新されました。)

・ingがある文って、なんだか長くて良く分からない
・分詞構文ってどう解釈すれば良いんだろう

そんな方に向けて、この記事を書いています。

皆さん、こんにちは!

ステューデイアス英語学院 代表のHankです。
純日本人で、働きながら英語を身に付け、今はステューディアス英語学院を運営しています。



今日は分詞構文について、解説します。

英文ニュースなどの生の英語では、この分詞構文が多く使われています。


英文ニュースを読もうとして、分詞構文につまづいてしまっている方も多いのではないでしょうか?


今は英検1級を取得した私も、過去に分詞構文の解釈に悩んでいた時期もありました。

そんな過去の自分に向けて、分かりやすく書いていきます。

これを読めば、ニュース英語で分詞構文に出会ってもスッと理解することができるようになります!

その理由は、実用的な分詞構文の捉え方を解説していくからです。


私の英語学習歴についてはこちら
https://studious-english.com/teacher



また、会話で使える慣用表現も掲載します。
これらを使いこなせば、知性あふれる英会話もできるようになります。

それでは行ってみましょう!
宜しくお願いします!

分詞構文の基本

まずは、分詞構文とは何かについて、基本的なことを押さえておきましょう。

多少文法のお勉強ちっくではありますが、軽い気持ちで読んで下さいね。

分詞構文とは

分詞には現在分詞と過去分詞があります。

分詞は動詞の持つ働きと形容詞や副詞の働きを併せ持っているのですが、ここでは副詞の働きをする分詞構文に絞って解説していきます。


例えば、次のような文章が英文ニュースで見ることがあります

A plane crashed, resulting in over 100 deaths.
飛行機が墜落し、その結果、100人以上が亡くなった


「飛行機が墜落した」という文に、「100人以上が亡くなった」という補足情報を使えています。

こんな感じで、分詞構文は、文に情報を付け足す働きがあります。


ちなみに、英文ニュースの場合、分詞構文は「そして~する」と訳すとしっくりすることが多いです。詳しくは後半で!

同時に起こっている

分詞構文は「~ing」が付いているのですが、このing形は、進行形でも使われています。
(過去分詞で始まる分詞構文もありますが、being が省略された形と考えられます。)

進行形は「~している」という進行中の動作を表します。


分詞構文になって文が複雑になったとしても、ing形は「~している」という基本の意味を持っています。


ですので、先程の例文は、「音楽を聞きながら」という進行中の動作を「英語を勉強する」という文に補足情報として加えているわけです。

ずばり分詞構文は「~して」と「そして~する」で解決できる

分詞構文は高校で初めて習う項目です。

高校で使う参考書の分詞構文の解説を見ると、4つの意味が解説されています。

一応ここでは4つの意味を解説します。

そしてその後に、実用的な分詞構文の捉え方を解説していきます。

分詞構文の参考書的な4つの意味

まずは、参考書的な解説を行います。
かる~い気持ちで読んでくださいね。

  1. 同時:~しながら

    My father stayed in bed, listening to music.
    私の父は音楽を聞きながら、ベッドにいた

    「ベッドにいた」と「音楽を聞いた」が同時に起こっていることを表します


  2. 連続:~して

    Standing up, my boss shouted at me.
    立ち上がって、上司は私をどなりつけた

    「立ち上げって」→「怒鳴る」という連続した動作を表しています


  3. 時:~するとき
    Seeing my boss, I felt my heart beating.
    上司を見たとき、私は心臓がバクバクするのを感じた

    このように、「心臓がバクバクした」のがいつであるかを表しています。

  4. 理由:~なので
    Feeling tired, I went to bed early.
    疲れていたので、早く寝ました。

    理由や原因を表している分詞構文です。
    理由や原因を表す分詞構文は、基本的に文頭にあります。

分詞構文の実用的な意味

4つの教科書的な意味をご紹介しましたが、こちらを読んでいる皆さん、1つ疑問が浮かびあがっているのではないでしょうか?

それは
一体どの訳し方をすればいいの?
という、英文を解釈する上で重要かつ致命的な疑問です。

4つもあるから、どれを選べば良いのやら、悩んでしまいます。

正確には前後関係などから推測するのですが、もっと簡単な方法があります。

分詞構文が出てきたら、ほとんどの英文で

「~して」
「そして~する」


のどちらかに当てはまり、意味を理解する事ができます。

参考書の4つの用法を覚えるよりは、簡単ですね!

 

具体例

それでは、具体例を見て、分詞構文が「~して」「そして、~する」この2つで英文の意味が取れるのか、確認していきましょう


冒頭の英文を例にします。

まずは、「~して」と解釈してみましょう。

A plane crashed, resulting in over 100 deaths.
飛行機が墜落して、100人以上が亡くなった。


十分意味が分かりますね。


次に「そして、~する」で解釈してみましょう。

A plane crashed, resulting in over 100 deaths.
飛行機が墜落した。そして100人以上が亡くなった。


こちらも十分に意味が通じますね。


分詞構文は難しく考えずに、「~して」「そして~する」という2つの捉え方をまずは身に付けましょう!

分詞構文の注意点

分詞構文の解釈の仕方については、ご理解いただけたと思います。

ただ、いくつか頭に入れておいて欲しいことがあるので、こちらに記載します。

曖昧さ故に話し言葉では使わない

先程、参考書に載っている4つの意味をご紹介しました。

実用性を考えると、「~して」や「そして~する」で意味を解釈できることはお話したとおりです。


ただ、この4つの解釈にしようが、「~して」「そして~する」の意味で解釈するか、どちらを選択するかは、読み手によって変わります


どういうことなのか、先程の例文を見ながら解説します。

A plane crashed, resulting in over 100 deaths.
飛行機が墜落して、100人以上が亡くなった
飛行機が墜落した。そして100人以上が亡くなった


私は上記のようにこの英文を解釈しました。

しかし、人によっては

飛行機が墜落したので、100人以上が亡くなった


と「理由」の意味で解釈するかも知れません。


いずれにしても、「飛行機が墜落した」「100人以上が亡くなった」という事実には変わりませんが、人によって解釈に曖昧さが残るものです。


ですので、後ほど示す「慣用表現」以外は、基本的には会話で分詞構文を使わないようにしましょう。


曖昧さを無くすには「接続詞+分詞構文」

曖昧さが良い点でもあり、悪い点でもある分詞構文ですが、その曖昧さを無くす方法があります。

それが、接続詞を使う方法です。

接続詞を使うことで、継続なのか、理由なのか? などの意味を明確に伝えることが可能になります。

例えば、接続詞のwhenを使って、「~している時に」という意味をはっきりさせると次のようになります。

Walking along the street, I met my supervisor. 

When I walked along the street, I met my supervisor. 

通りを歩いていたら、上司に会った。

分詞構文の重要表現

分詞構文の解釈の仕方など、ここまでお伝えしました。

ここからは、よく使われる表現をご紹介します。

慣用表現

分詞構文でよく使われる慣用表現をリストアップします。

これらはよく出てくるので、かたまりとして意味をとるようにしましょう。

frankly speaking率直に言って
strictly speaking厳密に言うと
generally speaking一般的に言うと
speaking of ~
talking of ~
~と言えば
considering that ~
taking ~ into consideration
given that ~
~を考慮すると
taking everything into considerationすべてを考慮に入れると
judging from (by) ~~から判断すると
compared with ~~と比較すると
weather permitting天気が許せば


独立分詞構文

これから解説する分詞構文は、文語的な表現です。
ただ、英文の小説を読むことなどを考えると、知っておいたほうが、英文理解の助けになると思い、記載することにしました。


分詞構文が付属している文は、主語と述語を含んだ主節と呼ばれます。

分詞構文には、分詞(動詞のing形や過去分詞形)として述語動詞の働きがありますが、主語は省略されています。

省略されているのは、主節の主語と同じだからです。

しかし、文脈によっては、分詞構文の意味上の主語と、主節の主語が違ってくる場合があります。

例えば、

It being very hot outside, I decided to stay home.
外はとても暑かったので、私は家にいることに決めた


これは次のように接続詞を使って書き直すことができます

Because it was very hot outside, I decided to stay home.

接続詞のbecause内の主語は it で、主節の主語はIです。

つまり主語が違っているわけです。

ですので、分詞の意味上の主語として、itを使った分詞構文になっています。

もうひとつ例を挙げておきます

Homework done, I was able to go to bed.
宿題が終わったので、私は寝ることができた。

これを接続詞を使って書き直すと、

Because homework was done, I was able to go to bed.

のようになります。

becasue節内の主語は「homework」主節の主語は「I」と違うものなので、分詞構文の意味上の主語を入れる必要があります。

形容詞で始まる分詞構文

形容詞で始まる分詞構文も目にするかも知れませんので、参考までに記載します。

形容詞で始まる」文というのは、例えば次のような文です。

Unable to walk, I have to stay home.
歩けなかったので、私は家にいなければならない

Busy this week, I can’t go home.
今週は忙しいので、私は帰宅できない

これは、単純に「being」が省略されているだけです。

Being unable to walk, I have to stay home.
歩けなかったので、私は家にいなければならない

Being busy this week, I can’t go home.
今週は忙しいので、私は帰宅できない

being が省略されることがあるのは、受動態の分詞構文でも見ることができます。

Seen from space, the island looks like a bird.
宇宙から見ると、その島は鳥のように見える

Being seen from space, the island looks like a bird.のbeingが省略されています。

ちなみにこの英文、日本語の「宇宙から見ると」につられて、Seeing from spaceとしてしまうと、間違いになってしまいます。

この分詞構文を接続詞を使って書き換えると、

When it is seen from space, the island looks like a bird.
その島は、宇宙から「見られる」と鳥のように見える

となるため、「Seen from space」が使われています。

まとめ

本記事では分詞構文に焦点を絞った解説を行いました。

  1. 参考書的な意味:同時「~しながら」、連続「~して」、時「~するとき」、理由「~なので」
  2. 実用的な解釈方法:「~して」「そして~する」
  3. 注意点:曖昧さが残るので、慣用表現以外は、会話で使わない

     

ひとまずこれだけを押さえれば、分詞構文に遭遇しても意味を取ることができるはずです。

多くの英文に触れるに従い、この分詞構文にも慣れてくることでしょう。

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