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furtherとは?fartherとの違いって?分からなすぎるので解説しました

(この記事は2023年6月8日に更新しました)

Hank

こんにちは!
ステューディアス英語学院代表のHankです!
働きながら英語を身につけようと日々努力する社会人を支援する英語講師です。
英検 1級、TOEIC960

今回は「further」という単語をご紹介します。

furtherはfarの比較級です。

比較級があれば、furthesetという最上級もあります。

で、よく聞かれるのが fartherとの違いです。

この違いを解説したサイトなどが多くあります。
でも、違いはないと書いているサイトもあります。

本当に英語学習者泣かせですね。

この記事では、furtherの基本的な意味関連表現そしてfartherとの違いについて、調べてみたけ結果を紹介します。

基本的には「さらに、さらに遠くに、もっと先に」という意味で使われます。

この記事ではfurtherから派生した単語や、類義語なども交えてご紹介したいと思います。

furtherの基本的な使われ方

furtherはfarの比較級です。形容詞、副詞、動詞として使われます。

furtherの意味

  • 形容詞
    もっと遠い、さらに先の

  • 副詞
    さらに遠く、もっと先に
    さらに進んで

  • 動詞
    〜を進める
    〜を促進する
    (成功や発展に)貢献する

副詞の例文

例文

Please sit further away.
もっと遠くに座ってください

例文

I cannot help you any further.
これ以上は手伝えない

形容詞の例文

例文

The store is located on the further end of the road.
この道のさらに先にその店がある

例文

For further information, contact the customer service.
より詳しい情報をお求めの場合はカスタマーサービスにご連絡ください。

例文

This restaurant will be closed till further notice.
追ってお知らせするまではこの店は閉めます

動詞の例文

例文

He took the new job to further his career.
彼はキャリアを積むために新しい職に就いた。

furtherの発音

発音記号を確認しておきましょう!

further:[fə’ːrðər]

farther:[fɑ́rðər]

father:[fɑ’ːðər]


最後のfatherは紛らわしいので、一応載せておきました。

furthermore

furtherを含む単語もいつくかあります。

ここではビジネスでもよく見かけるfurthermoreを紹介します。

furthermore

Further+moreという構成からなる単語です。

その上」「そしてさらに」「〜に加えて」と訳されます。


さらに意見や情報などを付け加えて、主張や意見などをより強化するような効果があります。


「Furthermore,〜」という構成で文頭にくることが多いです。

「furthermore,」の前文に「さらに」情報、視点、意見などを付け加えることにより論点を強調することができます。

Furthermoreは少々かしこまった表現なので、日常会話などではあまり使用されません。

しかし、ビジネスの場などのフォーマルな場ではよく使われる単語です。

furthermore/ moreover/ besides の使い分け

furthermoreの他にも、「その上」「さらに」という意味を表す単語がありますね。

例えば、

  • moreover

  • besides

です。

これらと、furthermoreと何が違うのでしょうか?

少しその使い分けなどを例文を使ってご紹介します。

まずそれぞれの特徴を見ていきましょう。

furthermore

論点に意見や情報などを付け加える役割があります。

例えば何かに対して反対するとしましょう。

その際に幾つか反対する理由を挙げると思います。

まず一つ目の理由を述べ、その後に「furthermore」を使って次の理由につなげることができます。

接続詞ではなく副詞ですが、次の意見へとつなげてくれる役割を果たします。

聞き手からすると「furthermore」を使うことによって、この後に他にも理由が述べられることが予想できます

moreover

moreoverも「さらに、〜に加えて」と訳され、ほぼfurthermoreと同義語扱いされます。


意味はさほど変わりませんが、与える印象が違います。furthermoreの次の付け足しがmoreoverといったイメージです。


furthermoreの段階で述べた理由とは別の理由をさらに述べ、たとえはじめに挙げた理由に納得が行かずとも、結論にいたる他の理由があることを述べることができます。

besides

Besidesも「その上、さらに、その他」という意味があります。


これまで段階的に理由を「furthermore」「moreover」を使って述べた後、最終段階besidesです。

「もうこれで終わりです」というような印象を与えます。


furthermoreやmoreoverなどを使い、建設的にたくさんの理由や意見を述べた後に、もうひと押しするような役割があります。


besidesの後にくる意見などは時に今まで述べてきた論点からずれていたり、ロジックがないような感情的なものであったりもします。

理由1→ furthermore → 理由2→ moreover → 理由3 → besides → 補足情報



こんな話の流れにすれば、あなたの意見や主張を強化することができます。


それぞれの特徴を見た後で改めて例文を使って理解を深めましょう。

例文

A:Shall we have McDonalds for lunch?
お昼ご飯はマクドナルドにでもする?

B::No. McDonalds’ food is greasy and unhealthy.
Furthermore, I get sick whenever I eat it.
Moreover, McDonalds is far from our house.
Besides, I am not that hungry.

嫌だ、マクドナルドは油っこいし不健康だ。
それに加えて、食べるたびに気分が悪くなる。
さらに家から遠い。
それに別にお腹が空いてない(だから食べたくない。)

 例文の解説

マクドナルドをお昼に食べたくない」ということが今回の論点・主張です。

まず「油っこくて不健康だから」というのが一つ目の理由として挙げられています。

furthermoreの後に、二つ目の理由食べるたびに気分が悪くなる」が挙げられています。

一つ目の理由をさらに強調するように二つ目の理由が挙げられています。

そして次の段階ではmoreoverの後に三つ目の理由家から遠い」という意見がでます。


三つ目の理由はこれまで述べられた二つの理由とは関連性はありませんが「マクドナルドを食べたくない」という主張を強化する意見です。

そして最後の理由として「別におなかすていない」を挙げています。

意見を通すためにやや投げやりで感情的な意見を最後に持ってきて、「これが私の主張なんだからこの話題は終わり、次の話をしよう」とほのめかしているのです。

furtherを使ったフレーズ

ここでは furtherを使った定番フレーズを3つご紹介します。

furtherの定番フレーズ

  • Without further ado

  • until further notice

  • further information

Without further ado

意味:前置きはこれくらいにして本題に入りましょう。無駄話はこれくらいにして。面倒な話は抜きにして。

“Ado”とは 「問題・騒動・イラつくこと」などという意味があります。

例文

Without further ado, we would like to introduce our guest speaker to the stage.
前置きはこれくらいにして、本日のゲストスピーカーを壇上にお招きしましょう。

例文

Without further ado, let’s start our meeting.
無駄話はこれくらいにして早速会議を始めましょう。

このwithout further adoというフレーズはよく本題に入る前に使われ、切り替える時に使われます。

会議や講演など進行する時にも使えるフレーズです。

until further notice

意味:別途通知があるまで、追って通知があるまで

例文

The library is under renovation and will be closed until further notice.
図書館は改装中のため、別の通知があるまで閉館します。

例文

Malfunction has been reported, hence please refrain from using the product until further notice.
商品に欠陥が見つかったため、追って知らせが入るまでは商品を使用しないでください。

further information

意味: さらに詳しい情報

例文

Please do not hesitate to contact  us if you need further information.
さらに詳しい情報が必要である場合はいつでもお問い合わせください。

例文

Further information could be found on our website.
さらに詳しい情報は私たちのウェブサイトをご覧ください。

more informationと同じ意味ですが、further information の方がよりフォーマルな言い方なので、ビジネスの場などでは頻出します。

少し発音が難しい単語ではありますが、いろんな形でよく使われる言葉なので意味と一緒に発音も併せて覚えてみてください。

furtherとfartherの違い

さて、ようやく furtherとfartherの違いについて考えてみます。

辞書や参考書にはこんな説明をよく見かけます。

  • farther:物理的な距離や空間の隔たりに対して使用される

  • further:物事の程度や時間、数などに関して使われる


辞書や参考書で説明されているのですから、正しいのでしょうが、英英辞典にはこんな説明もありました。

ケンブリッジ英語辞典からの引用です。

Farther and further are comparative adverbs or adjectives. There is no difference in meaning between them. Further is more common.

https://dictionary.cambridge.org/ja/grammar/british-grammar/farther-farthest-or-further-furthest

【和訳】
fartherとfurtherは副詞または形容詞の比較級です。それらの間の意味に違いはありません。furtherがより一般的です

weblioにもこんな記述がありました。

副詞と形容詞の場合,通例時間・数量・程度の隔たりには further を用い,空間の隔たりには farther を用いるといわれるが,実際には後者の場合にも further が用いられる傾向がある

https://ejje.weblio.jp/content/further

私が持っているRandom houseという分厚い辞書にもこんな説明がありました。

副詞・形容詞ともに farther は具体的な距離について, further は程度など比喩的な意味に用いるのが原則であるが、最近では, further は具体的な距離についても farther に取って代わりつつある

Random house 第2版 P958

どうやら、基本的な使い分けはあるようですが、徐々にその使い分けがされていなくなっているようです。


私達英語学習者からすると、とりあえずはfurtherを抑えておけば良いことになります。

ちょっと安心しましたね!

英語を身につける過程で

今日はfurtherについて解説しました。
意味から使い方、moreoverやbesidesを使った例文をご紹介しました。

最後には、fartherとの使い分けについて書いてみました。

英語学習をしていると、あれもこれも覚えなきゃって、圧倒されてしまいます。

細かいルールを端から端まで覚えておかないと、英語なんて使えこなせない。

そう思っていたことも私はあります。

でもそんな事やってたら、いつになっても英語に自信なんて持てません。


今回、fartherはfurtherの違いについても触れました。
正直こんな細かいこと、いちいち覚えてられないし、実際の英会話で発音も含めて違いなんて使いこなせません。


こんな細かいこと(解説しておいて、こんな言い方も変ですが)気にせずに、まずは最低限英語を使いこなすための基礎力が必要で、徹底的に基礎力を磨くことを優先すべきだと思います。

ちょっと極端な意見になってしまって、違和感のある方もいると思います。

ただ、英語嫌いで留学経験なんてない、外資でギリギリまで追い込まれてようやく英語を身につけられた私は、本当に基礎の大切さを痛感しました。
だから、基礎練習の大切さをことあるごとに伝えています。

今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
皆さんの英語学習を応援しています。

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