英語解説
2021年12月9日
「担当者」を英語で言うには?シチュエーション別で使える適切な表現を紹介
(この記事は2023年6月10日に更新しました。)
こんにちは!
ステューディアス英語学院代表のHankです!
働きながら英語を身につけようと日々努力する社会人を支援する英語講師です。
英検 1級、TOEIC960
「担当者」って英語でどのように言えばいいのでしょうか?
取引先のメールを出す時もですし、自分の自己紹介を先方にする時にも「担当」を伝える場面も多いと思います。
英語では日本語の「担当者」と一言で全く同じように言い換えられる単語がありません。
ぴったりと言い換えのできない単語ですので、日本語の「担当者」と言う概念は一度忘れて、どのように英語で表現できるかを考えるところからスタートしましょう。
またビジネスシーンで知っておくと便利な「担当者」にまつわる単語や例文などをご紹介したいと思います。
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Person in charge (PIC)
一番よく知られている表現方法で、簡潔に書くとすれば “person in charge” がよく使われると思います。
In charge of 〜
〜を取り仕切っている・〜の担当をしている
ここで注意したいのがperson in chargeという言葉は、担当者というより「責任者」というニュアンスのある言い方である点です。
どちらかと言うと、日本語で使う「担当者」は「責任者」というよりも「〜に携わっている人」というようなニュアンスが強いように感じます。
- Can I see the person in charge?
「担当者に会えますか。」
と聞いているつもりでも、時と場合によっては
「責任者に会えますか(責任者を出してください)」
という風にやや威圧的に聞こえ兼ねません。
電話などお互いの顔や雰囲気を読みづらい時などは誤解を招きかねないので注意しましょう。
May I talk to the person in charge of this store?
この店の責任者と話したいのですが。
I am in charge of this class today.
今日は私がこのクラスの担当です。
I assign you as the person in charge for this project.
この企画の担当者(責任者)を君にお願いするよ。
「担当者」と少しズレるかもしれませんが、「責任者」に近いニュアンスの単語もたくさんあるのでご紹介いたします。
- Executive
管理職、取締役 - Officer
役員 - Manager
マネージャー - Director
取締役 - Supervisor
スーパーバイザー・管理職 - Leader
リーダー・班長 - Representative
代表者
役職がわかっている場合は、普通に役職名を聞くのが良いと思います。
また、担当者の名前がわかっている場合は、その人の名前を使うのも問題ありません。
部署名で表す方法
「担当者」と言わずとも「〜の部署の人」という風に表すこもあるのではないでしょうか?
部署の名前の後に “person/ personnel/ member” など人を表す単語をつければ簡単に「〜部署の人」と表現できます。
また、「人を表す単語」+from/of 部署名でも同じように表すことができます。
Please send these reports to the recruitment personnel by Friday.
金曜日までにこれらのレポートを採用担当者に送ってください。
The members of the engineering department will be attending the meeting today.
開発部の担当者たちが今日会議に出ます。
The sales person will be here with the product shortly.
営業担当者がまもなく商品を持ってこちらに参ります。
また、さらに簡略に表すことができる方法があります。
「in 部署名」で「〜の部署に所属している」と表すことができます。
例文を見ていきましょう。
I work in sales for the company.
私は会社の営業担当部署で働いてます。
May I talk to someone in customer service?
カスタマーサービス担当者とお話させてください。
He is in HR (Human Resources).
彼は人事部に属しています(担当社員です)。
細かい「担当」でない場合はこのように「〜の部署で働いている人=担当者」という風に表現することにより、わざわざ役職などを言わずに日本語に近い「担当者」のニュアンスを表すことができます。
電話やメールで使える「担当者」を使ったフレーズ
これまで見た通り、日本語の「担当者」を意味するには、状況に合わせて英語を組み立てることになります。
ここからは、電話やメールで「担当者」を表すのに便利なフレーズをシチュエーション別に紹介します。
電話で担当者を尋ねる時に便利なフレーズ
- May I please speak to Mr. Yamada in HR?
人事課の山田さんに繋いでもらえますか。
名前がわかっている場合は「名前 in 部署名」で「〜部署の・・さん」と表現できます
- May I please speak to someone in sales?
営業担当の方とお話できますか。
「someone in 部署名」で「〜部署の誰か」と表せます。
特定の誰かというより担当部署の誰かと話たい時などに便利な表現です。
- May I have your name please? / May I know who I am talking to?
お名前よろしいですか。
担当の方が出てきたが名乗らなかった場合に使えます。
担当者が不在の時に使えるフレーズ
- The person in charge is not available at this moment.
担当者は只今電話に出ることができません。
Not availableは理由など付けずに「今出られない」ことを伝えられる便利なフレーズです。
- I am afraid she is out of the office right now.
恐れ入りますが彼女は只今外出しております。
Out of the office で「外出や外回り」という意味になります。
- He is attending a meeting right now, would you like to leave a message?
彼は只今会議中です。伝言を残されますか。
メールで使えるフレーズ
- ご担当者様・関係者様各位
Dear Sir/Madam
To whom it may concern
- 〜部署の方へ
Dear 〜department
名前がわからない時などにメールの描きはじめに使えます。個人宛に送る場合は「Mr/Ms.◯◯」のように書けば失礼はありません。
また英語でのメールではよく単語が省略されて書かれている時があります。よく使われているのが下記の二つです。
- PIC: Person In charge
- rep : representative
例) sales rep. 営業担当者
またビジネスレターなどの書面でも使われるのが「attn」です。
attentionの略で、「〜宛て」という意味で使います。
元々の形は「for the attention of 〜」で、「〜さんの目に留まって欲しい、〜さんのご注意を頂きたく」という意味です。
送り先が大きな会社などの場合で、その住所に送った時にきちんと担当者や担当部署に手紙を行き届かせるための工夫です。
Attn: の後に担当者の名前や担当部署などを記すと、大きい組織の中でも紛れることなく届くようになります。
担当者の変更
担当者が変わったり、部署の異動などありますよね。
また自分の後任や異動先などをメールや電話で伝えることが多いと思います。
そんな時に使える英文をご紹介します。
- I will be transferred to another department next week. Mr. Sato will be my replacement.
来週違う部署に異動になりました。佐藤が私の後任です。
- She will be my successor.
彼女が引き継ぎます。(後任です)
replacement/ successor という単語を使うことで「後任・引き継ぎ」と表現できます。
- Once I am transferred, Ms. Green will take care of the matter instead.
私が異動しましたら、グリーンさんが代わりに対応いたします。
Transefer=異動
Take care of =〜の面倒を見る、対応する
- There is a change in Sales rep.
営業担当者が代わります。
Change in 役職名で、役職や担当の変更という意味になります。メールの件名などにも使えます。
さいごに
この記事では、日本語の「担当者」を表す英語とシチュエーション別に、そのまま使える英文をご紹介しました。
ビジネスシーンでは必ずと言っていいほど「担当者」という言葉を使うと思います。
さまざまなバリエーションを知っておくと使い分けができて便利ですので是非参考にしてみてください。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
皆さんの英語学習を応援しています。
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