英語解説
2021年7月22日
SayとTellの違いを徹底解説します!これで完全に理解できます!
こんな経験ありませんか?
英会話の先生が
“Let’s say,”
って言ったから、
『一緒に言いましょう』
って意味だと思って先生に続いて大きな声で言い始めたら、ビックリされちゃったよ。。。。
宿題やってないから先生と目を合わせないようにしてたら、先生から
I can easily tell that you haven’t done your homework.
って言われちゃった。
『君が宿題やってないって、簡単に言うことができる』って意味わかんないよ。
宿題できなかったのにも色々理由があるんだから、そんなに簡単に言わないでよ!
こんにちは!
ステューディアス英語学院代表のHankです!
働きながら英語を身につけようと日々努力する社会人を支援する英語講師です。
英検 1級、TOEIC960
今日は”say”と”tell”について分かりやすく解説していきます。
“Say” も “tell” も中学で習う『話す』『言う』などの意味を持つ動詞です。
基本の単語なので使い方もはっきりしているかと思いがちですが、”say” と “tell” の違いを英語で解説するサイトやYouTubeは、20億以上に上ります。
ネイティブでも使い分けに苦労している言葉だろうな、と言うことが推察できますね。
今回は基本単語なのに使い分けが難しい、”say” と “tell” の違いを詳しく探っていきたいと思います。
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”Say” の意味と用法
Weblio英和辞典では、”say” のコアの意味を『ある内容を(口頭あるいは文章で)言う』としています。
他動詞として、
https://ejje.weblio.jp/content/say
1.言う・述べる・発言する、2.(印刷物に)○○と書いてある、3.(計測器などが)XXを示す、4.仮に△△だとしたら、5.金を□□に賭ける、6.(受動態で使われる場合)◇◇だと言われている
自動詞として、
言う・意見を述べる・口に出す
名詞として、
言い分・発言の機会
間投詞として、
ねぇ・ちょっと・教えて・ところで・そういえば(呼びかけの言葉として)
副詞として、
1.約・大体・○○といったところ、2.例えば
上記のように、『言う』以外にも様々な場面で使われていることが分かります。
”Say” を含む便利な表現 ー 今日からすぐに使ってみよう!
”Say” には、職場でも日常生活でもスグに使える便利な表現が沢山あります。
そのいくつかを紹介しましょう。
- Sorry, I’m not with you – can you say that again?
ごめん、ちょっとわかり難いんだけど。。もう一回言ってくれる?
※日常生活では、よく聞く言い回しです。
でもカジュアルな表現なので、上司には使わない方が良いかも。 - My watch says one o’clock.
僕の時計では1時だよ。
※Do you know what time it is now?などと聞かれた時に、ちょっとスマートに答える時。 - You can say that again!
君の言ってることに大賛成だよ! おっしゃる通り! (カジュアルな言い回し) - It goes without saying that smoking is harmful to your health.
喫煙が身体に悪いってことは、わざわざ言うまでもないことだよ。 - I cannot say when she’ll come back.
彼女が何時に戻るかなんて、分かんないよ。 - Say you were offered a better job in another city – would you take it?
もし別の都市でもっと良い仕事のオファーがあったら受ける? - I want to ask her out, but it’s easier said than done.
彼女をデートに誘いたいんだけど、言うは易く行うは難しだよ。。。。 - I haven’t had my say.
まだ発言の機会をもらってないんですけど。
※結構きつめのニュアンスを持つ言葉なので、会議の場などで発言する場合には、”Can I share my thoughts?” などを使う方が、聞く側が先入観を持たずにあなたの意見に耳を傾けてくれるでしょう。 - Say something!
なんか言ってよ!
”Tell” の意味と用法
Weblio英和辞典では、”tell” のコアの意味を『相手にある内容を伝える(内容の伝達に強調点がある)』としています。
他動詞として、
https://ejje.weblio.jp/content/tell
1.(物語・事実などを)話す、2.(人に)話す・告げる・教える、3.(人に)命じる、4.(複数の物事の違いを)見分ける、
自動詞として、
1.話す・述べる・告げる、2.物語る・示す、3.見分ける、4.(秘密を)ばらす・言いつける、5.(悪い)影響を与える、6.(不利に)働く・作用する
”Tell” を含む便利な表現 ー 今日からすぐに使ってみよう!
”Tell” にも、職場でも日常生活でもスグに使える覚えておくと便利な表現が沢山あります。
そのいくつかを紹介しましょう。
- What are you telling me?
何言ってるの???
“WHAT・ARE・YOU‼” と一言一言区切ってはっきりと発音することで、「ちょっと待って、何言ってるの??」とビックリした・憤慨している、などの気持ちを表します。 - You’re telling me.
そんなこと百も承知さ!
”What are you telling me?” と同様に、”YOU ARE TELLING” と一言一言はっきりと発音することで、「うるさいなぁ、分かってるよ』と言う気持ちを伝えます。(上司に対しては使わないようにしましょうね。) - I can’t tell you.
(たとえ知っていても)言えないな/ 言わないよ。 - It’s not hard to tell the difference between A and B.
AとBの違いを見分けるのはそんなに難しくないよ。 - Who can tell?
(そんなこと)誰にもわからないよ。 - I was told off by my girlfriend for being late again.
また遅刻して、彼女に怒られちゃったよ。。。。 - Don’t tell me that…
まさか、そんなことはないよね。。。 - I’ll tell you what,
ねぇねぇ、聞いて - I told you so!
ほらね、だから言ったでしょ! - Tell me about it.
全く、その通りだよ。
※何かにうんざりした場合などに共感する時によく使われます。 - a little bird told me
ねぇ、ちょっと小耳に挟んだんだけど
※噂話を始める際の常套句ですね。
ネガティブなゴシップを始める時だけでなく、”a little bird told me that your birthday is coming up.(ちょっと聞いたんだけど、もうすぐお誕生日なんですって?)” などポジティブな場面でも使われます。
”Tell” を含んだ言い回しには、この他にも会話で相槌を打つ際や、コミュニケーションを円滑にするとっさの一言など、使いやすいものが沢山あります。
少しずつ覚えて行って、ネイティブの先生や同僚との会話の際に使ってみましょう。
”Say” と “Tell” の違いは何?
「”Say” も “tell” も本当に色々な意味や使い方があるから、どうやって使い分けるかなんてわからないよ。。。。」
そんな心配はいりません。
冒頭でも紹介した通り、ネット上では”say” と “tell” の違いを英語で解説するサイトやYouTubeは、20億以上もあります。
では、その中から分かりやすく違いを紹介しているものを探してみましょう。
Cambridge英語辞典では、”say” と “tell” はどちらもリポーテッド・スピーチ(人から聞いたことを間接的に伝えるときの話し方)で最もよく登場する単語だとしています。
その上で、以下のように解説しています。
Say focuses on the words someone said and tell focuses more on the content or message of what someone said
https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/say-or-tell
【和訳】
Sayは誰かが言った『言葉』に焦点を当て、Tellは誰かが『言ったことの内容やメッセージ』に焦点を当てる
もっとも分かりやすい覚え方は、
- Say something to someone
”Say” は何かを誰かに伝える - Tell someone something
”Tell” は誰かに何かを伝える
でしょう。
Really Learn English というウェブサイトでは、以下のように解説しています。
”Say is always followed immediately by what is said.
https://www.really-learn-english.com/say-vs-tell.html
“Tell is always followed immediately by whom we tell.
【和訳】
Sayは常に、言おうとすることが直後に続く
Tellは常に、誰に言うのかが直後に続く
このように『常に』『直後に』という強い表現を使って、この規則を強調しています。
例文を使って理解を深めましょう!
- John said that he was tired.
ジョンは疲れたと言った。 - John told me that he was tired.
ジョンは僕に「疲れた」と言った。
”Say” を使うか “tell” を使うか迷ってしまった時は、
『何を言うか』が重要な時 → “say”、
『誰に伝えるか』が重要な時 → “tell”
と覚えておくのも一案です。
又、”say” を使う場合は、『とにかく何か言う』というニュアンスも含まれますが、”tell” の場合には『情報を伝える』という意味合いが強くなります。
例文を見てみましょう
- Say something.
何か言ってよ。(何でもいいから口を開いてよ) - Tell me something,
ちょっと、教えてよ。(さぁ、そこに座って、知ってる事を全部言っちゃいなさいよ)
”Tell” の場合には、『誰に』という言葉をフォローするので、より一層『お願い・命令』のニュアンスが強くなります。
海外のドラマを見ているとよく
“Tell me the truth.(本当の事を言えよ!)”
“Tell me honestly.(嘘つかないでよ、正直に言って)”
などと言うセリフを耳にしますが、これもその流れです。
さいごに
今日は sayとtellの違いについて、解説しました。
冒頭の”Let’s say“は「例えば~」という例を挙げる時の決り文句です。
英会話の先生も使いますし、私も何か具体例を添える時に使ったりします。
I can easily tell that you haven’t done your homework.
のtellは「~だと分かる」という意味ですね。
意訳すると「宿題してきてないって分かるよ、(バレバレだぞ)」という感じです。
では、最後に今日の一言を紹介しましょう。
アメリカ人の俳優でありコメディアンのDavid Alan Grierの言葉です。
【和訳】
あなたがどんな人物かなんて、他人に決めさせちゃダメだよ。自分で決めなきゃ。
う~ん深い!
それでは今日はこのへんで。
今日も最後までお読み頂きありがとうございました。
皆さんの英語学習を心から応援しています!
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