英語解説
2021年5月21日
【英語解説 ”as well as”】意味と使い方、andとの違いなどを徹底解説します
(この記事は2023年6月23日に更新しました)
みなさん、こんにちは!
ステューデイアス英語学院の代表Hankです。
Hankと言うのはもちろんニックネームで、普通の家庭で育った日本人です。
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さて、今日は”as well as”という英語表現を取り上げます。
よく聞く英語ですが、結構使い方が難しかったりしますので、ここで徹底的に解説したいと思います。
・A as well as B:BだけでなくAも
・Aの方に比重を置いている。Bは補足情報
・カテゴリー分けにも使われる →詳細は本文
それでは、できるだけ分かりやすく、詳しく解説していきます。
どうぞ最後までお付き合いください
目次
“As well as”基本的な意味と使い方
“as well as”は「~も」の意味です。
“A as well as B”という形でで「BだけでなくAも」として次のように使われます。
- I like chocolate cake as well as vanilla cake.
私はバニラケーキだけでなくチョコレートケーキも好きです。
発音はいつもの通り、Youglishからの動画を貼っておきます↓
“As well as”と似た表現
“A as well as B”と同じ意味を表すのには、“Not only B but also A”や“in addition”があります。
上記の例文は、次のように書き換えが可能です。
AとBの単語を入れる場所の違いに注意してください。
- I like not only vanilla cake but also chocolate cake.
- In addition to vanilla cake, I like chocolate cake.
“as well as”の前後は同じ品詞を使います。上の例文は「名詞 as well as 名詞」のパターンです。
「形容詞as well as 形容詞」、「副詞as well as 副詞」、「動詞as well as 動詞」のように他の品詞でも同様です。
- Harry is kind as well as smart.
ハリーは賢いだけでなく親切です。 - She finished her job quickly as well as accurately.
彼女は仕事を正確に終わらせただけでなく、素早く終わらせた。 - Musical actors sing as well as dance.
ミュージカルの役者はダンスだけでなく歌も歌う。
“A as well as B”ではAに焦点が置かれている
“A as well as B”は、Aが文章のメインテーマで、Bは補足情報です。
- I like chocolate cake as well as vanilla cake.
私はバニラケーキだけでなく、チョコレートケーキも好きです。
文法的に説明すると、上の文章は「I like chocolate cake.(私はチョコレートケーキが好きです)」がメイン部分で、as well as vanilla cake(バニラケーキだけでなく)の部分が補足情報です。
I like chocolate cake in addition to vanilla cake. と言い換えても意味は同じです。
もう少し例文とともに解説していきますね。
- That Italian pastry store sells Japanese green tea cakes as well as Italian traditional pastries.
あのイタリア菓子店ではイタリアの伝統菓子だけでなく日本の抹茶ケーキも売っている。
この文章ではメインと補足の関係がわかりやすいです。
メイン
“That Italian pastry store sells Japanese green tea cakes
あのイタリア菓子店では日本の抹茶ケーキが売っている
補足
as well as Italian traditional pastries
イタリアの伝統菓子だけでなく
イタリア菓子店でイタリアの菓子を売っているのは当たり前の情報であり、日本の抹茶ケーキが売っているのは特別な情報ですので、as well asの前の情報に文章の焦点が置かれているのがわかりますね。
- My wife as well as my two dogs is waiting for me to come back home.
2匹の犬だけでなく妻も私が家に帰るのを待っています。
この文章では動詞が“is waiting”となっています。
2匹の犬と妻が待っているのですから“are waiting”を使いたくなりますが、“is waiting”の方が文法的に正しいのです。
その理由は、“My wife is waiting for me”がメインの文章で、“as well as my two dogs”はメインをサポートする補足だからです。
My wife, as well as my two dogs, is waiting for me to come back home.
というようにコンマを入れて挿入句として書いてあればわかりやすいのですが、コンマを入れずに使う表現も頻繁に出てきます。
この動詞を“as well as” の前の単語に合わせることはネイティブにとっても困惑する部分です。
文法的には正しくとも、文章の流れ的におかしく感じてしまうようです。
特に挿入を表すコンマがない場合、“is waiting”の直前に“two dogs”が来ているので、そのまま“two dogs are waiting”と続ける方が自然で心地よく感じてしまうのです。
ですので、文法的には間違っていますが、このような表現を見聞きすることはあります。
“As well as”と“and”は同じか?
文法書には、“as well as”と“and”は同じではないと書いてあります。
“A as well as B”ではAに焦点がおかれている一方、“A and B”ではAとBは完全に対等の関係だからです。
ですが、日常会話レベルではネイティブはこの二つを特に区別をしていません。
例えば、次の英文は“and”を使って次のように書き換えられ、意味も同じです。
- I like chocolate cake as well as vanilla cake.
- I like chocolate cake and vanilla cake.。
この場合、chocolate cakeとvanilla cakeは同等の扱いで場所を入れかえても問題はありません。
気軽な会話では“A as well as B”=“A and B”と理解していいでしょう。
- Where are you going?
どこに行くの? - I’m going to a grocery store. I need milk and sugar as well as eggs.
スーパーマーケットよ。牛乳と砂糖と卵がいるの。
では、どんな時に、区別して使うのでしょうか?
“A as well as B”と“A and B”の違い 2パターン
ネイティブは日常会話では“as well as”と“and”を区別しないと書きましたが、“as well as”と“and”の意味に違いがあるのも事実です。
そして、軽い会話では“as well as”と“and”を同等に扱うネイティブも、必要な場面ではこの違いに基づいて使い分けをします。
ここでは2つのパターンを説明します。
1:前に焦点
1つ目のパターンは“as well as”の前の部分に焦点を当てる場合です。
- Usually a science teacher teaches only science. However, Mr. Chen teaches music as well as science.
普通、科学の先生は科学だけを教えるものです。しかし、チェン先生は科学だけでなく音楽も教えます。
However, Mr. Chen teaches music and science. と書いても科学の担当であるチェン先生が科学と音楽を教えていることは伝わりますが、“as well as”を使うことでよりはっきりとチェン先生の特異性を伝えることができます。
2:分類
二つ目のパターンは分類わけをする場合です。
- Mrs. Smith raises apples and pears as well as peppers and cucumbers.
スミス夫人はりんごと梨にピーマンとキュウリを育てている。
りんごと梨はフルーツでピーマンとキュウリは野菜ですね。
「りんごと梨」「ピーマンとキュウリ」というようにカテゴリーを分けて表現しています。
特に前後に情報がなければ、この“as well as”は前後の単語の重要性が同じである“and”と同じ感覚で使っていると考えていいでしょう。
ですが、“and”を使うと次のように、わかりにくい文章になってしまいます。
- Mrs. Smith raises apples and pears and peppers and cucumbers.
“apple and pears”と“peppers and cucumbers”の二つのカテゴリーを並列して書いているわけですが、“and”が多すぎてわかりにくい文章になっています。
- Mrs. Smith raises apples & pears and peppers & cucumbers.
こうすると少しわかりやすくなりますが、それでも“as well as”を使うほうがすっきりしたいい表現になりますね。
また、話し言葉だった場合は“and”が多すぎますし、カテゴリー分けも残念ながら伝わらないでしょう。
- Mrs. Smith raises apples, pears, peppers and cucumbers.
この文章は読みやすいですが、分類わけは表現できていません。
もう一つ例をあげます。
- In this golf class, children will learn sportsmanship, manners, and team spirit as well as golf skills and rules.
このゴルフクラスでは、子供たちはゴルフスキルとルールに加えて、スポーツマンシップ、礼儀作法、チーム精神を学びます。
“sportsmanship, manners, and team spirit”と“golf skills and rules”のカテゴリー分けをした上で、“sportsmanship, manners, and team spirits”の方に焦点が当てられています。
さいごに
今日は “as well as”について、詳細に解説しました。
英語初級者は “A as well as B” は「BだけでなくAも」と覚えてください。
日本語の語順に合わせて理解するなら「AもBも」と覚えてもいいです。
ただし、その際はAの方に焦点が置かれていることを頭の片隅で覚えておいてください。
英語中級以上の方は“as well as”で分類わけをしたり重要性の強弱をつけることができる性質を意識して、英文を読んでみると英文の理解が深まるでしょう。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
あなたの英語学習での成功をお祈りしています!
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