英語解説
2021年3月21日
insistの意味・使い方、claimとの違いや注意点を徹底解説!
(この記事は2023年6月22日に更新しました)
insistって主張するって意味だよね?
でも他にも主張するってclaimもあるんだよね~。
どうやったらうまく使い分けできるのかな~
日本語で主張するって一言で言っても、いろいろな主張があるからね。
使い分けを知っておく必要があるよね。
今回の”insist”は、ニュースなどで使われることの多い単語です。
特に社会関連のニュースを読んだり聞いたりしようと思ったとき、この”insist”が分からないと確実につまづくというくらいの必須単語です。
それだけにもう自分のモノにしている方も多いと思いますが、細かいニュアンスなどを改めて把握していただきたいということで、今回取り上げてみました。
・insistの基本的な意味
・insistとclaimの違い
・insistの言葉の成り立ち
・insistの定番表現
それでは、ひとつひとつ、丁寧に解説していきますね!
目次
insistの基本的な意味
まずは基本の意味から確認しましょう。
訳をあてるなら”insist”=「主張する」で間違いありません。
例文
- Trump supporters rally in Washington, insist he won US presidential race.
トランプ支持者がワシントンに結集、大統領選の勝利を主張
YouTube Trump supporters rally in Washington, insist he won US presidential race
https://www.youtube.com/watch?v=aVKvgdF0lEs
ここで気を付けたいのが、日本語の「主張する」には、やんわりとした主張や明確な主張など色々ニュアンスがあるということです。
自分の意見を通そうと譲らない感じですね。
一方、日本語で「主張する」という言葉は権利や待遇、処置などの強い要求をしたい時に使われますが、この意味でinsistは使うことはできません。
では、権利や待遇、処置などの強い主張を表す英語は何でしょうか?
- 「権利など当然のものを主張する」は、”claim”という動詞になります。
insistとclaimの使い分けで迷う人が多いので、この機会に違いを確実に理解しておきましょう。
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日本語のニュースや新聞でも、誰かの主張を伝えるときは
「○○は<AがBである事を>主張しています」
という言い方になりますね。
これって英語でも同じです。
つまり、”主語+insist + that節“として、that節内に主張の中身を入れていくと、ちょうど上記のような日本語の言い方に相当する文章になります。
thatが省略されることが多いので注意してくださ
実際の例を見てみましょう。
例文
- Paris Hilton has insisted (that) she’s “not a stupid blonde”.
パリス・ヒルトンは自分が「アホな金髪女ではない」ことを主張していた。
ME Watch
https://www.mewatch.sg/clips/Paris-Hilton-insists-shes-not-a-stupid-blonde-201883
上の例では「自分(=she)がアホな金髪女ではない」事を、この文の主語であるヒルトン女史が主張しています。
例文
- My girlfriend insists that this sandwich she made looks delicious.
私のガールフレンドは自分が作ったこのサンドイッチは美味しそうに見えると言い張る。
「このサンドイッチが美味しそうに見える」ということを「My girlfriend」が主張していることになります。
(つまり彼氏側の感想としてはそうは見えないと思っている)
これが犯罪などであからさまに事実と異なる主張だと「○○容疑者は<AがBである>などと主張しており…」という感じにされてしまうわけですね。 いずれにせよ、”insist”という単語の伝えるニュアンスが分かると思います。
”insist on ~ing”には慣れるべし
文の主語に当たる人物が(誰かに)何かしらの行為を起こすことを主張している状況にも”insist”を用います。
“主語 insist on ~ing”で、「Sが~することを主張する」という意味になります。
例文で使い方を確認しましょう。
例文
- Despite my complaints, he insisted on doing things his way.
私が不平をいうのもかまわず、彼は彼のやり方を通すと主張した。
また次のように、”~ing”の前に「誰の」と所有格をつけることで、
主語とは「別の誰か」が”~ing”をすることを主張する
という形にもできます。
“主語 insist on 所有格~ing”:Sは人が~することを主張する
例文
- She insisted on my accepting the invitation.
彼女は私がその招待を受けるべきだと主張しました。
insistを分解すると
ここで、記憶がすっぽ抜けてしまった時のために、単語を部品に分解して覚える方法も見ておきましょう。
“insist”という語は、2つの部品に分割することができます。
どのように分割するかと言うと…「in」+「sist」です。
他にもこういった基本的なパーツに分解できる言葉はたくさん存在します。
これらのパーツにはある程度共通した意味を持っていますので、知っていると初めて見るような単語でも意味を推測することが出来たりします。
in :中、上、~の方に
ちょっとややこしいのですが、この3つのいずれかと割り切って覚えましょう。
ちなみに「im」も同様の意味を持っています。
“insist”においては「上に、上で」という意味を受け持っています。
「上」属性で「in」または「im」を使っている単語には次のようなものもあります。
invent … 発明する
impress … 印象付ける
sist … 立つ
“sist”それだけの単語は存在せず、様々な接頭辞とくっついて単語になります。
「立つ」と言ってもただ物理的に立つというだけのイメージではなく、自分の立場を示すというイメージが多いです。
“sist”を含んでいる単語には次のようなものがあります。
assist … 手伝う、アシストする
exist … 存在する
resist … 抵抗する
これらの単語は参考情報なので詳細な解説は省きますが、調べていただくと「in」も「sist」もそれぞれの単語の中で仕事をしていることに気づかれると思います。
さて、ここで”insist” に戻りましょう。
”in + sist”で「上に」+「立つ」ですが、なぜこれが「主張する」という解釈になるのでしょうか?
「上に」「立つ」ということは、自分が何かの上に立っている状況です。
これは物理的にただ立っているのではなく、自分の考えの拠り所となるものがしっかりとあって、それに足を置いていたっているということなのです。
自分の立場を明確に、はっきりとさせること。これが転じて「主張する」という意味になる…と解釈することができます。
もちろん、ご自身なりのイメージを作って使いこなアプローチでも構いません。
「in」だから「中に」がしっくり来る、「中に立つ」でも心の中と考えればこれも「主張する」じゃないか…というのも良いですね。
こういった単語の分解と再構築のようなことを続けていると、あるところから単語同士が急速につながり始めます。
丸暗記を延々と続けるより、長い目で見ると効率的と言っていいでしょう。
insistを含む定番フレーズ
最後になりますが、”insist”を使った英会話定番の言い回しを紹介します。
例文
- If you insist,
そこまで言うなら(そうします)。
どうしてもと言うなら
会話で使うチャンスがある表現ですね。
例えば、こんな状況です
例文
- A: Please come with us.
私達と一緒に来て下さい! - B: Very well then, if you insist.
わかりました、そこまで言うなら
まとめ
なにかと意見が衝突することの多い世の中、”insist”の出番は絶えません。
主張するにも自分の考えのよりどころとなるものが必要です。
ただやみくもに主張しても、相手も納得できないかも知れません。
日本語でも大丈夫ですので、ご自身の考えを持つようにすると、より深い人間になって、魅力が増してくると思います。
英語やったりして、困難の中に必死に頑張ると自然と魅力的な人間になるものです。
それにプラスしてご自身のキャリアを重ね合わせれば無敵ですね!
だから英語を身に付けるっって、英語だけじゃなくて人間自体も成長させてくれるものです。
毎日頑張るあなたを応援しています。
今日は以上です!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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