英語解説
2021年3月19日
英単語 ”Foot”を徹底解説!使い方や謎を解き明かします
(この記事は2023年6月14日に更新しました)
「徒歩で」を「on foot」って習ったけど、なんで「by foot」じゃだめなのかな?
そもそもfootの複数形がなんでfeetなんだろう・・・
あ~混乱してきた~
「電車で」とかは「by train」だけど、「徒歩で」は「on foot」なんだよね。
よし!
今日はfootについて徹底的に解説するね!
Footは、シンプルですが実は奥が深い単語です。
意味としては「足」や「長さを表す単位」として覚えて置けば、英語の学習としては問題ありません。
今回は、更にそのシンプルな意味合いを深く掘り下げ、色々な言語の良いところどりとして進化してきた「英語」という言語により興味を持っていただきたいと思います。
・footの注意点
・on foot それとも by foot どっちが正しい?
・サッカーはsoccer?football?どっちが正しい?
・footの複数形はなんでfeetなんだろう・・?
それでは、ひとつひとつ、丁寧に解説していきますね!
目次
Footの意味 その1:足
まずは、一番単純な「足」という意味です。
これもシンプルには「足」でいいかもしれませんが、注意点は、日本語には同じ発音で「足」と「脚」があることです。
では「脚」にあたる英語はなんでしょうか?
ズバリ、Legです。
日本語で「あし」と聞こえれば、「足」「脚」どちらも含んでいるため、守備範囲が広いですが、英語ではtoe, heel, legとより細かく正確に使い分ける必要があります。
日本語でつま先の骨を折ったことを「足の骨を折った」と表現しても違和感はありませんが、英語では通常”I broke my foot“ではなく”I broke my toe”になります。
また、英語では足首より下の部分を骨折した場合は、“I broke my foot”となり、この場合legは使わないことを覚えておいてください。
他にも次のような例文が挙げられます。
I broke my foot.
足を骨折しちゃったよ
I couldn’t even step a foot in that room.
足を一歩も踏み入れることができなかった
footを使うことで、より実像的にthat roomに「一歩踏み入れる(られなかった)」ことを表現しています。
You came all the way here on foot?!
ここまで歩いてきたの?!
On footは「徒歩で」という意味になります。
By footと表現したくなるところですよね。
前置詞のOnを使うか、byを使うかネイティブスピーカーでも迷うことがあります。
O-LEXという辞書にもこんなデータが載っています。(第二版、P742)
84%がon footを使う:The bus was delayed, so we started out on foot.
2%がby footを使う:The bus was delayed, so we started out by foot.
上記の通り、よりよく使われるのはOn footですが、byも使うネイティブがいるようです。
(ちなみに、byは「by bus」「by train」のように交通手段を示す時に使われることが多いです。)
Onがよりよく使われる理由は、体が足の上に載って(the body is on the foot)移動するというonのイメージが有るためです。
自分の意思で足を地面に接触させるという「足を使った行為」に焦点があると私は感じます。
だから、footは不可算名詞として使われているんだと思います。
不可算名詞、つまり数えられないから複数形のfeetは使えないんだと思います。(私の感覚です・・・。間違っていたら修正します)
そう考えれば、on footが「徒歩」だけじゃなくて、辞書によっては「走って」の意味が載っていることも理解しやすいと思います
Footの意味 その2:長さの単位
A foot long sub is just for 5 dollars!
Footの複数形(次の段落で詳しく解説)は、不規則な複数形である、Feetです。
アメリカでは、長さや質量の単位はImperial system (feet, inches, ounces, gallons, miles, etc.)で表されます。
日本を含むほとんどの国はメートル法です。
1feetは30.68cmとなり、日本人が30㎝ものさしになじみが深く、30㎝という長さが大体の正確性で想像がつくように、アメリカ英語ではfeetがひとつのわかりやすい長さの単位です。
上記例文は、実際に数年前にアメリカのサンドイッチチェーン店のCMで”a foot-long”のサンドイッチがお得に買えるというCMで使われていたキャッチフレーズです。
Footの意味 補足情報1:Is it Football or is it Soccer
日本語の「サッカー」を表す英語は”football”と“soccer”の2つがあります。
主にはヨーロッパではfootball、アメリカではsoccerが使われています。
その理由は、19世紀にそれまで複数あったルールを統一したためと言われています。
サッカーは、Football Associationという団体によってルールが整備され、広く周知されきた歴史があるためです。
Soccerという言葉は、このFootball AssociationのAssociation を基に、socciに-erという接尾詞がついて形成されたわけです。
そして、もともとサッカーが発祥したイギリスでは、そもそもの起源であるfootballを使うことを優先し、アメリカではより新しく形成されたsoccerが使われているのです。(Times Magazine Article参照)
Footの意味 補足情報2:言語学的考察ーなぜfootsではなくfeetなのか
英語学習中の人たちを悩ませる要因一つ、それが「不規則複数形」ではないでしょうか。
なぜ kidの複数形はkidsなのに、Childの複数形はchildsではなくChildrenなのか。
なぜWomanの複数形はWomans ではなくWomenなのか。
なぜFootsではなくFeetなのか。
それは、英語はラテン語、ロマンス語、ギリシャ語、ドイツ語、その他さまざまな言語が派生し、切削され、混ざり合い、発展してきたからです。
不規則複数形の中でも、いくつかのパターンに分けることができます。
①:単語が全く変わらないもの
②:母音が変わるもの
③:Suffix(語幹の後ろにつく接尾詞)がつきそれに伴い変化するもの
④:全く別の形に変わるもの
例) | 単数形 | 複数形 |
① | sheep | sheep |
deer | deer | |
stuff | stuff | |
② | foot | feet |
woman | women | |
③ | child | children |
appendix | appendices | |
datum | data | |
④ | person | people |
mouse | mice |
上記のように大まかにグループ分けすることはできても、それが必ずしも絶対的なルールではありません。
たとえば、footの複数形はfeet、ooがeeに変わるというルールがあっても、bookの複数形はbeekではありませんよね。
これは、一時beekと表した時期もあよったのですが、英語では-sというより分かりやすい複数形の表現が定着しつつあったため、beekという不規則性が負けて、言語のルールとして廃れたからです。
一方でfootは残っている。
このように、全てを完璧に説明できる絶対的なルールはありません。
ひとつひとつのルールやパターンを分析して覚えることは、言語学者に任せましょう。
ネイティブでも間違えることもあり、ある種こういった部分を正しく言えるのは、本などをたくさん読んだりした結果であるとも言えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今日は身近な単語footから
- footの基本
- on foot, by foot
- football
- feet
について解説しました。
この記事が、皆さんの英語学習の助けになったら、嬉しいです。
一緒に頑張っていきましょう!
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