英語解説
2021年3月8日
英単語 dealを基本的な意味から注意点まで徹底解説!
(この記事は2023年6月22日に更新しました)
dealっていろんな意味があって、私嫌い!
そうだよね!
DEAL!
っていきなり言われて、握手とかされちゃうもん・・・
皆さん、こんにちは!
今日は、dealという単語を解説してみたいと思います。
このdealは、ビジネス英語でもよく目にすると思いますが、自分で使おうと思うと、意外とうまく使えないんですよね。
そんな身近でありながら、使い方が難しいdealを解説していきます。
・dealの基本的な意味
・dealの日常的な使われ方
・a good/ great deal ofの注意点
基本の意味を踏まえつつ、実際にネイティブが使うような言い回しも身につけていきましょう。
それでは、今日も行きましょう!
目次
動詞としての”deal”
動詞としての”deal”には「扱う、関係する、対処する、販売する」と言った意味があります。
日本語でも「(特定の品を)取扱う店、販売店」のことを「ディーラー」と言ったりしますので、「販売する」などはイメージしやすいのではないでしょうか。
では、大きく分けて3つほど、動詞の意味を取り上げて説明していきたいと思います。
deal with :~を扱う
“deal with ~”は非常によく見かけます。
その意味は「~を扱う」となりますが、より詳しく言うと「(人が)~に対応を行う、~を処理する」という意味です。
例文
- Her boss is hard to deal with.
彼女のボスは扱いにくい。
あるいは「(文書や講演、映画などが)~について論じる」という意味になります。
例文
- This is a list of films that deal with the topic of race or racism. これは人種や人種差別を扱った映画のリストになります。
deal out:~を分ける、分配する
いわゆるカードゲームにおいてカードを配ると言う行為については、まず”deal”が用いられます。
例文
- I’ll deal out 3 cards to each.
めいめいに3枚ずつカードを配ります。
deal in:~を販売する
例文
- He deals in whiskey.
彼はウィスキーを販売している
ひとまず、動詞としての”deal”の解説をしました。
重要な単語であることは確かなのですが、実は次の項目で説明する名詞としての “deal” のほうが実生活ではよく使われます。
それでは、引き続き見ていきましょう!
名詞としての”deal”
日本語で、名詞としての”deal”を捉える時にもっともイメージが近いのは「取引」という言葉でしょう。
ですが、ひとまず代表的な訳をいくつか挙げておきたいと思います。
- 取引、契約、取り決め
- 掘り出し物、お買い得品
- 量、程度
いかがでしょう。
いずれも取引に関係がありそうな単語が並んでいますね。
上記の「取引」には、ビジネス上の取引から個人どうしの約束事までを幅広く含みます。
そこに、”deal” という単語が口語表現でよく使われる理由があります。
取引成立!の”deal”
それでは代表的な使われ方を見ていきましょう。
例文
- Deal! もしくは That’s deal!
それで決まり!/いいよ!/よしきた!
いかがでしょう。
たった1ワードの”Deal!”がなぜ「決まり!」になるのか、理由がなんとなく分かるような気がしませんか?
日本語で会話をしている時に「取引!」という言葉がポンと出てきたら、ちょっとおかしい感じがしますよね。
では「取引成立!」とか「(取引に)乗った!」という言葉だったらどうでしょう?
なんとなく、交渉事の場面でやり取りをしている場面がイキイキと浮かんでくるのではないでしょうか。
まさに日本語の「乗った!」と同じような思考で、”Deal!”は、取引という言葉の中に「交渉の成立」という意味合いを含めているのです。
下の例ではAとB、二人の会話の流れで使われています。
例文
- A: I’ll help you with your homework, if you help me rake the yard.
B: It’s a deal!
A:庭の草集め手伝ってくれたら宿題手伝ってあげるよ?
B:やるよ!
ちなみに、必ずしも”!”をつける必要はありません。
また、”Deal?”という風に疑問系で使うと、「どうですか?」と、返答を要求するための言葉としても使えます。
お買い得の”deal”
日常的に最も目にする”deal”はこちらではないでしょうか?
早速例に行ってみましょう。
例文
- Today’s deal もしくは Deal of the day
本日のお買い得品 - Best cheap TV deals in 2020
2020年最大のTV大安売り
「取引」がベースの意味としてあるわけですから、そこから発展して「大売出し」、あるいは「お買い得」として”deal”が使われます。
この用法は、新聞からスーパーの広告、インターネット上の各種サービスまで、至るところで目にすることができます。
似たような言葉としては、”offer(申し出る⇒この金額で売ります!)“がありますね。
また、店側からの「売り出し」を差すだけでなく、買い手側の「買い物(の対象)」としても使うことができます。
例文
- I had a good deal.
いい買い物をした。
色々な量を表す”deal”
この使い方も頻出します。
みなさん、中学校の英語で “a lot of ~(たくさんの~)“という表現を習いませんでしたか?
使い方は、この”a lot of ~”と似ています。
これはほぼ定型として覚えて頂いてかまわないのですが、”deal”は”
- a good deal of~
- a great deal of~
という風に “a good/great” とくっついて、「たくさんの~」という表現になります。
ただ1点注意していただきたいポイントがあります。
それは、基本的には不可算名詞(複数形が存在しない”water””time”など)や集合名詞、形を持たない概念などの前に置かれるということです。
例文
- A great deal of research has been done already.
既に多くの調査がなされている。 - She spent a good deal of time on the project.
彼女はそのプロジェクトに長い間携わった。
“deal”を用いた慣用句
“deal”の基本となる意味が「取引」ということは前段でお話ししたとおりです。
そこに”big”がくっついて”a big deal”となると、これはどういう意味になるでしょうか?
直訳すれば「大きな取引」ということですが、これは慣用表現で「大事なこと、重大なもの」という意味になります。
しばしば否定形を伴って用いられるのですが、その使われ方は下記の例のとおり。
例文
- It’s not a big deal.
大したことじゃないよ。
日本語でも「大したことじゃない」は日常的に使う表現ですから、これは是非抑えておきましょう。
そして次を最後にしたいと思いますが、こちらは知らないと訳し方に困ってしまう慣用句になります。
というのも、「扱う」とか「取引」からは連想しにくいものだからです。
それは”deal ~ a blow”という慣用句。
意味は「~を殴る、~に打撃を与える」です。
“blow”はボクシングのボディーブローなどの「ブロー」で、いわゆるパンチということですね。
例文
- COVID-19 pandemic dealt a crushing blow to the world economy.
新型コロナの大流行は世界経済に痛烈な打撃を与えた。
なお、動詞”deal”の過去形、過去分詞系は”dealt”となりますのでこれも注意しましょう。
最後に
改めて”deal”の意味や使い方をご覧になって、使ってみたい言い回しはありましたでしょうか。
やはり原則としてシンプルな単語ほど、特に口語表現では「使いでがある」ものだなあと私などは思ってしまいます。
“It’s a deal!”のように短いけれど特定のニュアンスを表す言い回しほど、生の会話でうまくハマった時は感動が大きいものですよ。
ぜひ、みなさんの「使いたい表現」のひとつに加えてあげてください。
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