英語解説
2021年3月2日
Following を徹底解説!本質を理解すればnextやbelowの違いは明確です
(この記事は2023年6月22日に更新しました)
こんにちは!
ステューディアス英語学院代表のHankです!
働きながら英語を身につけようと日々努力する社会人を支援する英語講師です。
英検 1級、TOEIC960
following ってどんな意味?
nextやbelowとの違いって?
そんな方に向けてこの記事を書いています。
今日は、身近な単語でもあるfollowingを解説していきます!
followingは形容詞・名詞・前置詞として、いろいろな使い方がありますが、この記事を読めば、followingを完璧に理解できます。
それでは行ってみましょう!
目次
Followingの意味とその本質とは?
Followingには形容詞・名詞・前置詞の意味がありますので、その意味をまずは触れておきましょう。
その後に、Followingの本質について解説します。
Followingの意味
Followingの意味を品詞順にまとめておきます。
Followingの意味
- 形容詞
・次の
・次に続く
・下記の - 名詞
・下記のもの
・次に来るもの(人) - 前置詞
・~の後に
・~に引き続いて
こうやって日本語訳を書いたものの、なかなか覚えられないですよね。
次の本質を見てください!
Followingの本質
Followingの元となっている単語 Follow の語源を知っていると、関連するほかの単語のイメージが掴みやすく、応用もできます。
ズバリその本質は・・・
「基準となる何かがあって、その後から同じ道をたどること」
このイメージをなんとなくで良いので持っていてみてください。
この「基準となる何かがある」という理解が後で説明する Nextや Belowとの違いの理解につながります。
形容詞のFollowingとNextとの違い
形容詞の“following”は「次の、次に続く、下記の」といった日本語の意味でした。
「次」で思い出すのはNextですよね。
この違いを見ていきましょう。
2つのシチュエーションで解説します。
FollowingとNextの違い
- 時系列
- 場所
パターン1:時系列
例えばこんな英文があったとします。
- My sister will be born next year.
私の妹は来年生まれる予定です。 - I was born in 1987, my sister was born in the following year.
私は1987年に生まれました。私の妹はその翌年に生まれました
(1)の文の場合
今この記事を書いている年(=2022年)が基準となっているため、私の妹が生まれる next year はその次の2023年になります。
(2)の文の場合
1987年を基準として、私の妹が生まれた the following year は1987の翌年、1988年になります。
もしも(2)の文章で、next yearを使ったらどうなるでしょうか?
I was born in 1987, my sister was born next year.”
この英文をあえて無理やり日本語にすると
「私は1987年に生まれた、妹は来年生まれた」
となり、ちょっと意味が分かりません。
ただし、”following”は今を基準にすることも可能なので、
My sisiter will be born in the following year.
という文は多少不自然ではありますが「私の甥っ子は翌年生まれる予定だ」という日本語になり、意味は成立します。
ここまでの説明でおおよそ理解できたかと思います。
以下もよく質問される内容なのでここでまとめておきます。
Next day
今日を基準にした次の日(すなわち明日)
Following day
想定している基準日の次の日(翌日)
Next week
今週を基準にした次の週(すなわち来週)
Following week
想定している基準週の次の週(翌週)
Next month
今月を基準にした次の月(すなわち来月)
Following month
想定している基準月の次の月(翌月)
Next year
今年を基準にした次の年(すなわち来年)
Following year
想定している基準年の次の年(翌年)
パターン2:場所
分かりやすいようにこちらも例文を使います。
- The next station is Tokyo station.
- The following station is Yokohama station.
(1)の文の場合
nextが使われているので基準は「今いるここ」になります。
基準の次の駅が東京駅だということは、今はは東京駅から1つ隣の駅にいることになります。
(2)の文の場合
“following”が使われているので、今いるのが有楽町駅だったとしても、文脈的に基準が桜木町駅だった場合、桜木町の次の駅(=たぶん横浜駅?)と言うことができます。
belowとの違い
Nextの他にも、followingとの違いが分かりにくいのが belowです。
これも例文を使って解説します。
- Please answer the question below.
- Please answer the following question.
英語の資格試験などで、上記の指示文を見たことがある人も多いと思います。
この2つの英文のqustion below とfollowing quesitonの違いは何でしょうか?
“below”は基準に対して視覚的な・位置的な「下」を指します。
一方で”following”は、基準の次にくるもの(続くもの)を指します。
例えばですが、仮に
Please answer the following question.
の右側に解くべき問いが書いてあったとしても、「次の問いに答えてください」という指示は成立します。
しかし
Please answer the question below.
の場合は右側に解くべき問題があった場合、「下」の問いに答えろと言われているので、「下には問題ありませんけど。右にはあるけどね(←いやな奴・・・。)と感じるかもしれません。
ちなみに、belowを使う場合は、「○○ below」という形になるので、注意してください。
The table below shows the evolution of the English education.
下の表は英語教育の進化を示します
いかがでしたでしょうか。形容詞としての”following”を解説してきました。
followingとnext、belowの違いをまとめておきます。、どちらも意味は「次の」ですが、「何の次なのか」に着眼点を置くと使い方が掴めます。
- next
「今・ここ」の次 - following
「想定している時・場所・物」の次 - below
視覚的な「下」
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次に、名詞としての”following”を解説していきます。
名詞としての following は、the を伴って「下記のもの・次に来るもの(人)」といった意味と「支持者、ファン、愛好者」といった意味になります。
- The following is his explanation.
下記のものが彼の説明である - The following were present at the party.
次の人たちが会に出席していた.。 ※出典:グリーンライトハウス英和辞典 - Tom has a large loyal following.
トムは多くの忠実な支持者を抱えている
※出典:https://www.ei-navi.jp/dictionary/content/following/#word_detail
名詞の”following”は”s”がつかない
名詞としての following には、(2)の文のように動詞wereを見て主語が複数であることがわかっても”s”がつくことはありません。
複数の場合でも、それらを集合的にとらえてひとつのまとまりとして扱うため、”following”で複数を意味することができます。
前置詞の“following”
最後に前置詞としての”following”を解説していきます。
前置詞としての”following”は「~の後に」「~に引き続いて」を意味します。
- Following the ceremony, refreshments were served.
式典の後で茶菓子が出た
※出展:グリーンライトハウス辞典
前置詞の”following”は、シンプルに afterと置き換えるのがわかりやすいと思います。
上の文の場合は、
After the ceremony, refreshments were served.
と同じ意味になります。
まとめ
色々細かく解説をしてきましたが、冒頭で触れた「まず基準となる何かがあって、その後から同じ道をたどること」という”follow”の本質が最も重要で、これさえ頭でイメージすることができれば、乗り切れると思います!
この記事の内容を頭の片隅において、これからfollowingやnext、belowを見たら、基準を考えるようにしてみましょう。
より正確に意味を理解することにつながるはずです。
な~んとなく意味がつかめる!
それはそれで素晴らしいことですが、もう一歩上級者になるためには、こういったところも理解することが必要です。
一歩一歩コツコツと進んでいきましょう。
それだけが唯一英語が上達する道でもあります。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
この記事が、真剣に英語学習に真剣に取り組み皆さんにとって、お役に立てたら、幸いです。
引き続き英語学習を頑張っていきましょう!
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