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【保存版】仮定法のポイントだけを徹底的にまとめてみた!

(この記事は2023年6月22日に更新しました)

・仮定法って学生の頃習ったけど、イマイチ分からない
・英文を読んでいても、仮定法って気付けない
・TOEICで仮定法がよく出るけど、苦手なんだよね


そんな方に向けて、この記事を書いています


こんにちは
ステューデイアス英語学院のHankです。

Hankというニックネームの純日本人です。
純日本人ですが、働きながら英語を身に付け、英検1級を取得しました。

そんな私が、今日は仮定法について、記事にまとめたいと思います。

一度まとめておけば、仮定法が苦手な受講生にも参考になるかと思ったからです。


この記事を読むと

仮定法の基本から実用的な応用までを再確認

することができるようになります。


当学院の受講生もそうでない方にも、役に立つように、分かりやすく書いていきます!

それでは行ってみましょう!

仮定法とは

まずは、皆さんご存知かもしれませんが、まずは仮定法の基本的なところから解説します。

仮定と書くのので、「もし~だったらなぁ」と仮定・想像を表現します。

これと対するのとして、事実を表現する時に使う直説法もあります。

という説明は、どんな参考書にものっていますよね。

せっかくですから、もう少しだけ解説してみます。

  • 私は英語を勉強します
  • 私は英語を勉強した


上の2つの例は、現在と過去の事実を話しています。
これが直説法と言われるものです。



対してこちらはどうでしょうか?

  • 私は英語を勉強するのに
  • 私は英語を勉強したのに


例えば、仕事が忙しくて目が回りそう、もしも今日お休みなら、「私は英語を勉強するのに」という状況です。

これは、「仕事が休みなら英語を勉強するのに」という意味で、結局は「仕事が休みじゃないから、英語の勉強はしない」ことになります。


また、「昨日は日曜日なのに出勤した」という状況だったとしたら、「お休みだったら英語を勉強したのに」つまり「英語を勉強しなかった」ことが伺えます。


このように、実際とは異なることを伝える時に使うのが、仮定法です。


日本語だと、「~ならなぁ」「~するのに」「~したのに」などが目印になりますね。

ifがある文が仮定法の英文の定番ではありますが、ifがない仮定法の文もありますので、注意が必要です。

【仮定法過去】現在の事実とは異なる仮定

それでは、少しずつ詳細に移っていきますね。

まずは仮定法過去です


名前に「過去」とついていますが、現実ではないことを明確にするために、過去形が使われるだけで、現在の文になります


仮定法過去には、
①現在の事実と反する仮定
②現在・未来に対する仮定
に分類されます。

if S 過去形~, S 助動詞の過去形 ~.

仮定法過去の1つ目はこの「if S+過去形~, S 助動詞の過去形」というパターンです。

助動詞の過去形には、would・might・could・shouldなどが来ます。

If I had enough money, I could buy a new smartphone.

十分なお金を持っていたら、新しいスマホ買えるのに

上の例文は、つまり

十分なお金がないから、新しいスマホを買えない

という意味で、「十分なお金を持っていたら」と仮定しています

I don’t have enough money, so I can’t buy a new smartphone.

と考えることもできます。

こちららは、上記「①現在の事実と反する仮定」になりますね。



日本語でも「持っていら」と「過去形のた」と同じ言葉が使われているのが、興味深いですね。


直説法と仮定法過去の違い

ifの文は全て仮定法かというと、そんなこともありません。
どんな状況だと直説法で、どんな状況だと仮定法なのかを少し解説していきます。

直説法の例

If it rains tomorrow, I will stay home.

もし明日雨が降れば、私は家にいます

この直説法の例文だと、明日雨が降ってもおかしくないと話者が感じている状況です。
天気予報で降水確率50%、誰に聞いても雨が降るかもって考えている状況です。

直説法は「起こる可能性が高いと思っている」時に使われます。

仮定法の例

If it rained tomorrow, I would stay home.

(ないだろうけど)もし明日雨が降ったら、私は外出しないだろう

状況としては、最高気温35度越えの夏真っ盛り、「明日も晴れで当分雨は期待できなさそう」と気象予報士が申し訳なさそうに話しているような降水確率0%の状況です。

こういう状況で、明日雨が降るなんてまずないだろうけど、「もしも降ったら」というように、起こる可能性が低いことを仮定法を使って表しています。

こちらが、上記「②現在・未来に対する仮定」の例になるわけです。



ここでも「降った」と「た」が使われている点が、どこか英語の仮定法過去にもつながっているように思います。


上記2つはどちらも正しい英文ですが、話者(この場合は主語のI)がどう思っているのかで、どっちを使うかが決まります。

願望を表す「S wish +仮定法過去」

次は願望を示す「~ならなぁ」です。

wishを使って表します。

I wish I could speak English.

英語が話せたらなぁ

過去形の助動詞couldが使われているのが特徴です。
「英語が話せたらなぁ」→「今は話せない」という事実と異なる願望です。


ここでよくある勘違いですが、「wish=仮定法」というイメージが強いですが、
wish 人+ 物・事:人に物・事を祈る
という使い方もあります。

I wish you good luck.

幸運をお祈りします

wish 対 hope

wishもhopeも辞書を見ると「望む」「希望する」と書かれています。

どちらも同じ様な意味ですので、wishを使うべきかhopeを使うべきか、悩んでしまいますね。


wishは「実現性の低い困難なことを望む」です
hopeは「根拠がなくても、実現する可能性を強く信じて望む」という意味です。


だから、誰かが私に

I wish you could pass Eiken Grade 1.

英検1級に受かるといいね


って言われてたら、
「あ~実現可能性が低くて、俺にはまだまだ難しいんだ。まぁ無理なんだって思われてるんだな」
って感じたと思います。


そこをhopeを使って

I hope you pass Eiken Grade 1.

英検1級に受かるといいね

と言われたら、頑張ろう!って頑張ったと思います。

wish VS hope

wish:実現する可能性がとても低いことを望む

hope:実現する可能性を信じて望む

【仮定法過去完了】過去の事実とは異なる仮定

続いては、「過去の事実とは異なる仮定」です。

仮定法過去の過去バージョンです。

仮定法過去は現在の仮定です。仮定を表すために、形としては過去形が使われていました。

今回は、過去の仮定です。

すでに現在の仮定で過去形を使っていて、「過去の過去」はないので、過去の仮定には「had+過去分詞」を使用します。


仮定法過去には

 ①現在の事実と反する仮定
 ②現在・未来に対する仮定

の2つ使い方がありましたが、仮定法過去完了は

過去の事実と反する仮定

だけですので、多少は簡単かもしれません

If S had 過去分詞形~, S 助動詞の過去形 have 過去分詞~

仮定法過去でifを使った場合の典型パターンは
if S had 過去分詞形~, S 助動詞の過去形 have 過去分詞~.
になります

助動詞の過去形は、文脈に合わせて、would・might・could・shouldが使われます。

If I have had enough money, I could have bought a new smartphone.

十分なお金を持っていたら、新しいスマホ買えたのにに

上の例文は、つまり

十分なお金がないから、新しいスマホを買えない

という意味で、「十分なお金を持っていたら」と仮定しています


I didn’t have enough money, so I couldn’t buy a new smartphone.

と考えることもできます。


過去の事実(=十分なお金を持っていない)と異なる想像(=十分なお金を持っていたら)をしています。

過去の願望を表す 「S wish S’ +仮定法過去完了」

仮定法過去でも取り上げたwishを使った表現です。

今回は、過去の願望です。

I wish I could have spoken English.

英語が話せたら良かったのに


あの時、英語をペラペラ話せたら良かったのになぁ~

って思うことって多いですね(笑)

倒置

倒置って聞くだけで、難しい雰囲気がありますね。そこに来ての仮定法ですので、意味不明です。

でも安心して下さい
この解説で、倒置になっている仮定法もへっちゃらです


例えば、よく見る倒置は
Should you have any questions, please contact us.
ですね。

倒置=ifの省略

仮定法過去・仮定法過去完了で、ifを使った文を見てきましたが、このifを省略すると、倒置が起こります。

倒置とは、were, had, shouldが主語の前に出されることです。


例えば、先程の
Should you have any questions, please contact us.
は、ifを使うと
If you should have any questions, please contact us.
になります。

流れとしては、

  1. ifを消す
  2. 主語とwere, had, shouldの順番を入れ替える

になります。



ifが省略されているから倒置が起こるのか、倒置が起こってifが省略されたのかは、色々と意見があるようです。


いずれにせよ、倒置が起こっていたら、ifが省略されていることを疑って下さい!

whenの省略

ifの他にwhenも省略される定形表現があります。

Come April, a new policy will apply.

4月になれば、新たな規則が適用されます

これは
When April comes, a new policy will apply.
のwhen が省略され、主語のAprilと述語のcomeが入れ替わっています。

comeと原形になっているのは、仮定法現在の名残です。

仮定法の慣用表現

さて、仮定法の解説も後半に入ってきました。

ここからは応用も出てきますが、よく見る表現なので、目を通してくださいね!

if it were not for

「if it were not for ~:もし~がなければ」という表現です。
これは、現実の事実に反する仮定となります

If it were not for your help, I couldn‘t do it.

君の助けなしに、私はそれをすることができない

この例文は、withoutを使って、
Without your help, I couldn’t do it.
と書き換えることができます。


また、先程の倒置を利用して、
Were it not for your help, I couldn’t do it.
とすることもできます。

if it had not been for

上の「if it were not for」の過去形バージョンです。
「if it had not been for ~:もし~がなかったら」を表すことができます。

If it had not been for your help, I couldn’t have succeeded.

あなたの助けがなかったら、私は成功できなかっただろう

この英文もwithoutを使って、書き換えることができます。
Without your help, I couldn’t have succeeded.

更に倒置させて
Had it been for your help, I couldn’t have succeeded.
とすることも可能です。

as if

「まるで~かのようだ」と現在の事実と反対の仮定を表す「as if + 仮定法過去」があります。

He talks as if he knew everything.

彼はまるで何でも知っているように話す。

as if に続く動詞がknewになっています。
仮定として「何でも知っているかのように」なので、話し手は「彼は何も知らないのに」とは思ってる状況です。



「まるで~だったかのようだ」と過去の事実と反対の仮定を表すには「as if + 仮定法過去完了」を使います。

She talks about Japan as if she had lived there.

彼女はまるでそこに住んでいたかのように日本について話す。

as if の部分がhad livedになっているのが目印です。

過去の事実「日本に住んでいない」の反対「日本に住んでいた」と仮定しています。

if only

さきほどのwishよりも強い願望を表すのが「if only」です。

if onlyは「~でありさえすればなぁ」という日本語のイメージです

If only wish I could speak English.

英語が話せさえすればなぁ

It’s time +仮定法過去

It’s time + 仮定法過去」で「~していい頃だ」を表します。

まだしていない事に対して、「~していい頃だ」つまり、「もうすべきなのに、まだしていない」という苛立ちも含まれる表現です。

It’s time you went to bed.

もう寝ても良い頃だ。

ここには、「もう寝るべき時間なのに、まだ寝てない」という苛立ちが感じられます。

ifを省略した表現

倒置でもifの省略がありました。
ここでは倒置以外のifの省略を見ていきましょう

I wouldn’t accept the job.

私はその仕事を引き受けない

上の例ですと、「If I were you, I wouldn’t accept the job.」のif I were youが省略されています。



Atlas総合英語にも次のような例文があります。

I’d like a glass of water.:水をいっぱい頂きたいのですが。

これは、If you wouldn’t mind (もしもあなたが嫌がらないのなら)が隠れているので、補って考える

アトラス総合英語 P296



ifがなくても、wouldなどの助動詞の過去形が出てきたら、仮定法の可能性を考えたほうが、良いわけです。

まとめ

今回は苦手な人が多い、「仮定法」をまとめてみました。

基本は

  • 仮定法つまり、仮の話。
  • 仮の話だから、本当じゃないよ→目印に過去形や過去完了形を使おう

です。


これを基本に

  • ifを使った仮定法
  • ifを使わない仮定法

に慣れていきましょう。


特に、助動詞の過去形(would, should, could)に注意することから始めましょう!



この記事が、英語学習に真剣な皆さんの助けになったなら、嬉しいです!

引き続き英語を頑張っていきましょう!

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