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Neurodiversityとは?知っているとビジネス英語で一歩先に出ます

(この記事は2022年1月4日に更新しました)

Hank

こんにちは!
ステューディアス英語学院代表のHankです!
働きながら英語を身につけようと日々努力する社会人を支援する英語講師です。
英検 1級、TOEIC955

皆さんこんちには!

今日は最近登場した neurodiversity という単語を解説します。

1998年に登場したとても新しい言葉です。

私が持っている紙の辞書(OLEX, WISDOM, FAVORITE) では、意味が記載されていませんでした。


”Neuro + diversity” と2つの単語が合体したものです。

「”Neuro = ニューロ” は『神経』の意味だし、”diversity = ダイバーシティ“ は最近よく聞く『多様性』って意味でしょ。
この2つの言葉が合わさって、『神経の多様性』???

うーん、実際どんなものなのか、ちょっとわかりにくいなぁ」と思って人も多いことでしょう。


そもそもダイバーシティはポジティブな言葉なので、ポジティブな意味を持っていそうなことは推測できます。

日本語でも『ニューロダイバーシティ』というカタカナ語になってしまっているので、今更改めて友達に意味を聞けない言葉の一つになっているかもしれません。

neurodiversity の意味

Weblio英語表現辞典では、”neurodiversity = ニューロダイバーシティ”  『脳の多様化』を意味し、以下のように解説しています。

全ての脳は、各々の考えがあり、各々素晴らしいということ。障がいや教育の分野で用いられる考え方
教育や障がいに対するアプローチであり、様々な神経疾患は普通のヒトゲノムの差異の結果として現れるのだ、ということを提唱する

https://ejje.weblio.jp/content/neurodiversity

この”neurodiversity”は6音節を持つ言葉です。
発音記号はこちらです。


イギリス英語: [njʊə.rəʊ.daɪˈvɜː.sə.ti]
アメリカ英語:[nʊr.oʊ.dɪˈvɝː.sə.t̬i]




こちらにイギリス英語とアメリカ英語の動画を置いておきます。

イギリス英語

アメリカ英語

関連語には、”neurodivergent” “neurodiverse” “neurodivergence” などがあります。


Cambridge英語辞典では、”neurodiversity” を次にように意味づけています。

the idea that people having a range of different types of brain, including those with and without autism, should be regarded as part of normal human life

https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/neurodiversity

【和訳】
自閉症であるかないかに関わらず、人が様々なタイプの脳を持っていると言うことは、通常の人間の有様の一部と見なされるべきであるという考え


言い換えると、

Neurodiversity is the concept that neurological differences are to be recognized and respected like any other human variation.

https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/neurodiversity

【和訳】
ニューロダイバーシティとは、(それぞれが持つ)脳神経の(機能)の違いは、個体の差異(例えば背が高い・低い、怒りっぽい・穏やか、日本人・ブルガリア人など)と同じように認識され、尊重されるべきであるという概念


だと言うことです。


そもそも “neurodiversity” という言葉が生まれたのが自閉症スペクトラムに関する研究に関連していたいためです。
そのため、”neurodiversity” と言えば自閉症に関連する言葉だと考えがちですが、Cambridge英語辞典はこれのみに限定される言葉ではない、としています。


自閉症、アスペルガー症候群、ディスレクシア=失読症、算数障害、てんかん、ハイパーレクシア、ADHD、強迫性障害(OCD)、およびトゥレット症候群(TS)なども ”neurodiversity” に含まれる、と考えられています。

”Neurodiversity” に注目が集まっている理由

一つには近年、トム・クルーズやウィル・スミスなどのセレブが、自らのADHDについて発言をしていることが挙げられるでしょう。

又、トーマス・エジソン、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ピカソ、ベートーヴェン、モーツアルトなどの歴史上の偉人たちが何らかの ”neurodivergent” を持っていた、という研究もなされています。


ビジネス界でこの言葉が注目されるようになったのは、アメリカに本拠を置くIT企業やコンサルティング会社が “neurodiversity” に取り組んだ人材確保・開発を行った結果、業績に飛躍的な効果が表れた、と言うことが背景にあるようです。


Harvard Business Review では、”Neurodiversity as a Competitive Advantage(競争的優位としてのニューロダイバーシティ)” と言う記事のなかで、既存の型にはまらないニューロダイバースな人材が企業の競争力を増す要因となっている、と述べています。


IT企業大手のヒューイットパッカードのMDは「様々なレベルで “neurodiversity” に取り組んだ人材確保・開発以上に成果をあげたものは、当社では他に見当たらない」と述べています。


”Neurodivergent” なスタッフの才能(たぐいまれな集中力や、記憶力、膨大な数字の中から性質の異なる数字を見つけ出す能力など)が企業活動に貢献するだけでなく、マネージメントがすべてのスタッフの個々のニーズに着目する事の重要性に気付くようになり、組織力が向上した、と指摘しています。


アメリカの2017年の数字では、男の子の42人に一人・女の子の189人に一人は自閉症(=neurodivergentの一例)であるという結果が出ています。

”Neurodiversity” という言葉が誕生したオーストラリアでは、全人口の150人に1人が自閉症だという調査結果も出ています。


企業として、今後ますます “neurodivergent” な人材の活用が課題となってくる、と言うことは確かです。

ちょっと一息 ー 和訳されていると有料でも、原文だと無料で読める資料は沢山ある

今回紹介したHarvard Business Review ですが、英語の元記事はネット上で無料で閲覧できますが、日本語に翻訳されたものはPDF版を880円で購入するか、Harvard Business Review を定期購読しなければ全文を読むことはできません。


時間とお金をかけて翻訳作業を行っているので、料金がかかるのはある意味仕方がないことかもしれません。

しかし原文から日本語に翻訳される際に時間がかかり、情報の鮮度が(たとえわずかとはいえ)下がってしまうことを考えると、英語の原文をタイミングよく読みこなす能力を培っておくことは、情報が重要な現代ではとても大切なスキルだと言うことが分かります。

沢山ある ”neuro-” を含む言葉

地球上の生き物で脳や神経機能を有しないものはごくわずかです。
そのような理由からも、”neuro-” を含む言葉には様々なものがあります。

そのいくつかを紹介しましょう。

  • Neurotypical 
    Neurodivergentでない人。脳の機能がユニークな発達を遂げていない人

  • Neurodegenerative
    神経変性の

  • Neurodevelopment
    神経形成

  • Neurogenesis 
    神経新生

  • Neuropoiesis
    神経発生

さいごに

いかがでしたか、今回は大変まじめな話題となってしまいました。


では最後に、Harvard Business Review の記事の中の一文を紹介します。

Everyone is to some extent differently abled, because we are all born different and raised differently. Our ways of thinking result from both our inherent “machinery” and the experiences that have “programmed” us.

https://hbr.org/2017/05/neurodiversity-as-a-competitive-advantage

【和訳】
人は誰もが、他者とは異なるの者として生まれ育てられているので、ある程度の異なった能力を備えています。私たちの考え方は、私たちの先天的な「機械」と私たちを「プログラム」した経験の両方から生じているのです。


今日も最後までお読み頂きありがとうございました。
この記事が皆さんの英語習得の助けになったら、嬉しいです。



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